2006年度「ミャンマー・教育(初等)」

【国旗】ミャンマー受入協力団体:小松市国際交流協会
受入期間:2006年10月30日〜11月14日(地方一貫型プログラム)

ミャンマーの小学校教師20名が、小松市国際交流協会の受け入れのもと、日本の初等教育について学びました。プログラム中に行われた合宿セミナーでは、同じ教育の仕事に就く日本人青年と、教育について国を超えて意見交換を行いました。また、文化体験では大乗寺で座禅を初体験!3日間のホームステイも行われ、研修、交流ともに身のあるものになった23日間でした。

ホームステイを体験して 笹原 時博さん

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小松空港に到着した青年を、はっぴを着てお出迎え

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多くの人々が、青年たちの受入に参加してくれました!

小柄で大変かわいい子がきてくれました。彼女が私の家へ入るなり「何ときれいな家なんでしょう。床はピカピカしているし、壁紙は白いし、テーブルはガタガタしていない。お父さんの家は建ててから何年経たちますか?」私は「何でそんなことを聞くだろう?」と思いつつ、「東京から引越してきて10年目かなあ」と答えました。「10年も経っているのにこんなにきれいなんですか。本当ですか?近所の家もきれいですね。私のヤンゴンでは3日もたてば砂埃が舞い込んできて茶色になってしまいます」これがカルチャーショックというのでしょうか。

こんな話から、一歩首都ヤンゴンを離れれば、水も十分に供給されない田舎の様子、学校での勉強も十分でない様子など日常の生活の比較も出てきました。先日、NHKテレビではヒマラヤからの砒素流入で井戸水も飲めない実態を放送していたことを話しすると、「それは本当です。そんなテレビ放送があったんですか」と、日本の私たちがミャンマーに関心を持っていることを喜んだり驚いたりでした。

先日、スウェーデン人の大学教授夫妻が我が家に来られた時は、トイレから長いこと出てこないので心配になり見に行きましたら、「便座が暖かく、洗浄水が出てくる。こんなモノが家庭にあるのですね。日本人は大変なモノを発明した。」と驚いて、一所懸命に写真を撮っていたのです。これも、日本の生活の一端を知ることになるのでしょうか。

私が初めてアメリカへ出張した時(東京オリンピックの前)を思い出します。ある部長さんの家へ招待された時のことです。高速道路と8の字を書いたインターチェンジの複雑さ・大きさと家にある大きな冷蔵庫に驚きました。Oh! This is America. です。こんな国と戦争したのか…なんて思いました。ミャンマーの方も、ここに来るまでに5回も試験を受けて選ばれたのだということでした。大切なホームステイになってくれたかなあ。