富山県:富山県立高岡南高等学校2年生がJICA富山デスクを訪問。出前講座を開催しました!

2020年9月29日

高校生がJICA富山デスクを訪問&出前講座開催『国際協力と多文化共生』 

アイスブレイクの様子

8月5日(水)に富山県立高岡南高等学校の人文科学コース2年生が、校外学習の一環でJICA富山デスクがある公益財団法人とやま国際センターを訪問し、「国際協力と多文化共生」をテーマに出前講座が行われました。

講師はJICA富山デスクの松山国際協力推進員が担当しました。全体で2時間となる講義を前半・後半に分け、前半は、簡単なアイスブレイクから、世界に目を向けようということで、JICA海外協力隊員(派遣国:メキシコ、職種:青少年活動)時代の体験談を話しました。後半は、身近なところにも世界は広がっているということで、日本に住む外国人、そして富山に住む外国人についてのクイズを通して、人数や国籍などを考えてもらいました。また、ブラジルとフランス出身の富山県の国際交流員のお二人にも登壇していただき、それぞれの母国語で富山での生活について話してもらいました。お二人の母国語は英語ではなく、フランス語とポルトガル語。それを真剣に聞く、高校生。英語だけが外国語ではないこと、外国人が必死に主張している姿から何を読み取り、何を感じたのか簡単にグループで話をしてもらいました。

前半(国際協力)・後半(多文化共生)、どちらにも共通したのは「コミュニケーション」でした。
コミュニケーションとは、言語(バーバル)はもちろん重要ですが、ジェスチャーなどの非言語(ノンバーバル)も大事な部分を占めること、そして何よりも「共感する力」というものがベースにあることを、アイスブレイクに始まり、体験談、国際交流員の母国語での訴えなどを通じて感じてもらうよう、プログラムの構成を工夫しました。

今回のプログラムを体験した高校生が、英語以外の言語やその言語を母国語とする方々の主張に触れてもらったことで、異なる文化を持つ人々への理解にもつながっていければと願っています。

生徒の皆さんからいただいた感想の一部を紹介します! 

各グループでの話し合いの様子

・まずは今住んでいる日本から見方などを変えていく必要があると思いました。
・言語を学ぶことだけが大切なのではないと思いました。今日習ったことを生かして、共感する力・相手を理解する力を身に着けたい
・人と関わる上で相手に受け入れてもらうためには、相手の目線に立つことや相手の意思を尊重することが大切で、これらは今の私たちにも必要なことであると思った
・JICAの仕事とは、相手との関係が大切な仕事だと思った。
・もっと外国人の方にも生活しやすい環境を作らなければならないと思った。また「名前を呼ぶ大切さ」の話を聞いたとき、自分では意識もしていなかったことに気づかされ、実践して名前を呼ぶようにしようと思いました。
・どうすれば気持ちを変えてあげられるか、相手の立場に立って考えられるか、考え続けることが大切だと私は思いました。
・自分の将来を見つめ直すよい機会になりました。
・日々の生活の中でも大切な共感する力・相手を理解しようとする力は国が違っても大切なことには変わりないと知り、これからももっと大切にしようと思いました。
・これからいろんな人に出会って話していく中で自分の狭い視野だけで判断せずに多角的な視点から様々なことを考えられるような人間になりたい。
・今日の活動を通して、英語を学ぶことへの意欲が今まで以上に湧き、よかった。今のうちにたくさん勉強して、自分も海外に行けるほどの能力を身につけたい。
・自分のことをしっかり主張しつつも相手の意見を尊重し、よいコミュニケーションをとっていきたいなと思った。
・少し視野や夢の実現に対する考え方が変わった。これからの社会、コミュニケーション力が大切なので、謙虚さも忘れずに人と関わりたい。
・すごく勇気がいるけど、こうした海外の経験から得られるものは人生ですごく役に立つと思いました。

出前講座に関して、まずはご相談ください! 

真剣に話をする生徒

JICA北陸では、様々な形式やテーマでの出前講座のご相談を随時承っております。また今回のように学校の中だけでなく、校外学習としても利用いただけますので、ぜひいろいろな活用方法をご検討ください。