富山県:富山市民国際交流協会の会員向け特別研修で、ワークショップを実施しました!

2020年11月9日

前半:「豊かさとは何か?」を考えるワークショップを行いました

ワークショップでグループごとに発表している様子

10月21日(水)富山市民国際交流協会から、会員向けの特別研修として、出前講座の依頼をいただきました。毎年、国内研修として他県の協会への視察を行っていたそうですが、今年はコロナ禍で行なわず、代替講座として、ワークショップと体験談の組み合わせでの出前講座のご依頼をいただきました。講師はJICA富山デスクの松山が担当しました。

簡単なアイスブレイク終了後、前半は、「豊かさとは何か?」をテーマとし、「地球家族」というフォトランゲージ教材を使い、ワークショップを行いました。参加者は最初に世界の様々な国の家族写真を渡され、その写真の中で豊かだなと思うことを各自で考えます。その後、いくつかのグループに分かれ、それぞれの写真を持ち寄り、グループ内で何を基準に豊かだと思うか考えながら、順番に並べます。そして最後に、各グループに自分たちがどういったことを基準にして順序を付けたのかを簡単に発表してもらいました。

後半:協力隊活動の体験談をお話しました

体験談とともにSDGsについて説明する講師

前半は、豊かさとは何かというワークショップを踏まえ、自分の内面に問う内容でしたが、後半は、少しその外の世界に目を向けるという意味で、現在注目を浴びているSDGs(持続可能な開発目標)について話をし、SDGsの目標に協力隊員がどういう活動で取り組んでいるのかを講師自身のメキシコでの協力隊活動体験談という形で紹介しました。メキシコシティの現地NGOにてストリートチルドレン支援に取り組んだ活動や、講師がそこで感じた豊かさについて話をしました。

他にもSDGsは決して開発途上国と呼ばれている国の目標だけでなく、日本もまだ達成できていない目標があることも説明しました。また、JICA地球ひろばにて作成しているSDGsの冊子「共につくる わたしたちの未来」を配布し、イメージがなかなかつかめない各目標に対するJICAの活動を紹介し、少しイメージを膨らませてもらいました。

コロナ禍で外に出て人々と接する機会が減った今、こうしたワークショップをすることで自分自身の内面を他の人に話すことがどれだけ大切なことなのか、そうしたことも振り返るきっかけになったと思います。

参加者からは以下のような様々な感想をいただきました!(以下、原文のまま)
・久しぶりに豊かさについて考えることができてよかった。心と物とお金のバランスがとれた人生を送りたい。
・一方的に話を聞くだけでなく、ワークショップ形式で話し合いができたのがよかった。
・強制的ではない内容、みんな考えさせられる内容がよかったです。
・豊かさを振り返って考える機会になった。
・能動的なワークショップからのスタートで、まずは自分で考え、気づく事ができ、進行がよかったです。
・ストリートチルドレンのお話が新鮮でした。

出前講座では、学校などの教育現場以外にもこうした市民講座としても活用いただけます

【画像】JICAの出前講座は学校教育の現場で授業の一環として利用いただくだけでなく、こうした大人向けの市民講座でも活用いただけます。内容に関して、どういった目的で講座を開催したいのか、どういったことを市民の皆さんにも考えてもらいたいのかを、ご担当者と相談しながら、組み立てていくことも可能です。
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