富山県:富山市立古沢小学校にて、連続2回にわたる出前講座を行いました!

2020年12月21日

1回目の出前講座:国際協力推進員による「国際協力って何だろう!」

11月5日の授業の様子

11月、富山市立古沢小学校にて2回にわたり、小学校5,6年生向けに出前講座を行いました。
1回目は、「国際協力って何だろう?」と題し、JICA富山デスクの松山国際協力推進員が、異文化理解とは何だろう、国際協力はなぜ必要なのだろう、JICAってどんな組織だろう、JICA海外協力隊員はどんな活動をしているのだろうということを学び、考えてもらうことをねらいにワークショップを交えながら話をしました。
児童の皆さんは事前に開発途上国の子どもたちのことを調べ、何かしたいと思い、募金や・寄付について考えていましたが、今の自分たちにできることは他にも何かあるのではないかと考えるきっかけになればと思い、講座を行いました。

1回目の出前講座の児童の感想(一部)をご紹介します!
・私は募金したい寄付したいという思いでそれをして終わりだと思っていたけど、「そのあとはどうなるのか」や「本当に必要か」など考えることが大切だなと思いました。
・日本とは違い、世界情勢にふりまわされる中でボランティアをすることは自分には難しいけれど、そういった活動について広めていくことが自分にできて、海外で努力している方々への自分なりの支援になるのかなと思った。
・今がよければいいではなくて、あとのこともちゃんと考えなくてはいけないなと思いました。

2回目の出前講座:元JICA海外協力隊員による「ペルーについて知ろう」

11月26日の谷内先生の授業の様子

11月26日ペルーとオンライン交流

2回目の講座では、1回目の講座を踏まえ、寄付や募金以外にも自分たちに今できることは、もっと現地のことを知ることだということで、実際に海外で活動してきた元JICA海外協力隊 谷内 知香さんの体験談を聞くことになりました。ペルーの児童養護施設で活動してきた谷内さんのお話を聞くことで、ペルーという国を知るだけでなく、ペルーの小学校と日本の小学校の違いを知ることにつながりました。
また谷内さんの発表を聞くだけでなく、後半には、現地ペルーの日本語学校の生徒さんとオンライン交流を行いました。古沢小学校から、様々な質問を投げかけました。「流行っている遊びは何ですか、生活で困っていることはありますか」といった質問に対し、コロナの影響でまだ学校が再開していないこと、ソーシャルディスタンスを取りながら、路上で友達に会い、歌を歌ったりしていることなどの現地の様子を知り、日本との違いを感じていました。しかし、「『鬼滅の刃』を知っていますか」という問いに対し、ペルー側でもキャラクターグッズの紹介や自分で描いたイラストなどを見せてくれ、地球の反対側にも同じようなものが好きな人たちがいること、共通の話題があることを肌で感じたようでした。こうして違いだけでなく、同じ(共通)部分もあることに気付かされた児童たちは、とてもうれしそうでした。
他にもオンライン上ではありますが、折り紙を交えて交流し、実際に作ったものを見せると、ペルー側より、拍手が起こりました。時差がある中でのオンライン交流となりましたが、それによって世界は広いということを体感し、もっと世界を知りたいという気持ちにつながったようでした。

2回目の出前講座の児童の感想(一部)をご紹介します!
・ペルーについて詳しく話を聞いて、どんなしごとをしているのかやペルーの様子についてとても理解できました。またペルーの人がとても日本に興味を持っていて、うれしかったです。
・ペルーでは困っていることもあるみたいだけど、今回ので、少しは笑顔にできたのかなと思いました。楽しく会話をすることができたので、よかったです。
・日本にはない独自の文化や日本と似た部分があり、全く反対に位置する場所なのに、日本の文化が届いていたり、文化が似ていたりすることにとても驚きました。自分たちとは話す言語も、暮らす場所も、住む環境、そしてちがう文化も多いのに、それぞれがわかりあえたかなと思えたことがうれしかったです。

本講座について、古沢小学校のウェブサイトでも紹介していただきました!

ご要望に応じてご相談ください!

各学校・学年・クラスに応じたねらいや目的をご相談いただき、授業を一緒に組み立てていくことが可能です。今回の連続講座のように、2回に分けて行うことでより学習内容も濃くなります。
まずは、ご相談ください!