Share金沢にてJICA海外協力隊の特別派遣前訓練が行われました

2021年3月24日

隊員候補者と訓練内容について 

【画像】2020年8月から2021年2月にかけて、社会福祉法人佛子園が運営するShare金沢(金沢市)でJICA海外協力隊の派遣前訓練が行われ、隊員候補者の山下 順さん(ネパール/防災・災害対策)と波佐谷 圭代さん(モロッコ/日本語教育)が参加しました。
今回二人は、福祉サービスの事業を展開しているShare金沢で施設に入所している障害者児童の生活支援を担当。その他に施設内の蕎麦処『YABU丹』に訪れる地域住民との交流、アルパカ牧場の管理、施設内で実施するイベント運営のサポートを行いました。

隊員候補者が訓練を通じて感じたこと

【画像】これまでに福祉関連の活動経験がなかった二人は、活動当初は障害者児童との接し方が分からず、とても苦労されたとのこと。そのような時は施設の職員と積極的にコミュニケーションを取り、児童の気持ちを第一に考えることで、徐々に児童と心が通じ合うようになっていったと話していました。また、言葉で表現することが難しい児童が食事の際に手を合わせる習慣を身につけるなどの変化を見て喜びを感じたそうです。

今回の訓練に参加した山下さんは、「派遣前特別訓練は派遣国での活動と同じだと感じました。一緒に活動する人に自発的な行動を促し、このひとつの小さな街のような“Share金沢”で実施されるイベントに児童が参加したいという気持ちになれるように働きかけていきたい」と述べていました。
また、波佐谷さんは「今回の訓練では障害者児童や共に働く職員の気持ちを理解したうえで、自身の気持ちをどう伝えるべきかを学び、“Share金沢”で培った経験を派遣国でも生かしていきたい」と振り返っていました。

隊員候補者を受け入れたShare金沢のお話

“Share金沢”の清水施設長は、「候補者の二人は、専門分野とは違う分野での訓練で不安があったと思うが、海外協力隊で活動する時にこの訓練での経験は必ず役に立つと思っている。また二人を受入れたことで新しい視点から福祉事業を垣間見ることができた。二人からの意見は今後の事業に活かして、今後も様々な地域から訪れる人たちがつながりを持てる場を提供したい」と話しました。

候補者のお二人へ

候補者の二人は、福祉に関する知識がないことに不安を抱いているようでしたが、そんな不安を周りには一切感じさせず、児童と前向きに接している姿が大変印象的でした。訓練中も、常に施設の方々に寄り添うように過ごされていたお二人は、JICA海外協力隊員となった後も現地の人々と一緒になって活動してくださる様子が目に浮かびます。

山下さん、波佐谷さん、派遣前特別訓練お疲れ様でした!
JICA海外協力隊での活躍も期待しております!