収録秘話-ほくりくアイドル部がJICA北陸とコラボ!SDGs特集-

2021年6月11日

カメラ裏からの写真がこちら。機材って驚くほどの数があるんですよ。

こんにちは、JICA北陸の野吾奈穂子です。北陸朝日放送の「mid-tv」から出演依頼を頂き、持続可能な開発目標(SDGs)にまつわるお話をしてきました。ここでは、収録の裏話を皆さんにご紹介したいと思います。

収録会場の金沢市俵芸術交流スタジオは、もとは小学校だった建物です。階段をのぼりきった先にある音楽室のドアを開けると、白い制服に身を包んだほくりくアイドル部のメンバーが、「こんにちはー!!」と元気に挨拶してくれました。撮影スタッフの方々と何台ものカメラに囲まれ、現役アイドルと一緒にテレビ収録だなんて緊張はマックスでした。でもMCのくるみちゃん、せいちゃん、りんたんは緊張気味の私を気遣って空き時間に積極的に話しかけてくれました。やっぱりアイドルは天使ですね!

これが「mid-tvポーズ」です。みんなのように指が開かない・・・。

私はどうも台本のとおりに進めるのが苦手で、4回の収録ごとにほくりくアイドル部のメンバーと全員で、「ミッドーーー、ティービー!」のかけ声とポーズをとるのですが、特に初回はぎこちない。ぜひ動画でご確認ください(笑)。

さて、番組はSDGs特集ということで、ここからは台本に書かれていない、私の担当パートです。視聴者の皆さんにもイメージしていただけるような身近なところから、サステナブルな社会について考えるトピックを紹介しました。

例えば、ハンバーガーを作るのにもたくさんの水を使います。ハンバーガーを1つ捨てると、ペットボトル何本分の水を捨てることになるでしょう?、とメンバーに質問してみました。
すると、くるみちゃんから「1億本!?」という答えが。。。 さすがに多すぎるって、くるみちゃん!
正解はぜひ、YouTubeをご覧ください。特に牛肉用の牛を育てるためには、かなりの水を使います。つまり、日本でのフードロスは、原材料を育てた国の資源をも捨てることになってしまうのです。これからも食べ物を大切にしていきましょうね。

番組では、ほくりくアイドル部のメンバーのかばんの中身を特別に見せてもらうコーナーも!お化粧品やペットボトル、音楽を聴くのに欠かせないイヤホンや除菌シートなど、誰のかばんに入っていてもおかしくないものは、私たちの生活が「ゼロ・プラスチック」ではいられないんだという事実の再発見になりました。コロナ禍で使い捨て商品やテイクアウトも増えて、プラスチックごみもたくさん増えています。2050年には海の中のプラスチックごみが魚の量を超えるというデータもあるんですよ。

ほくりくアイドル部メンバーの真剣なまなざしと笑顔が素敵です!

今回は「環境問題」をテーマに身近なモノに目を向けてみましたが、「誰ひとり取り残さない」SDGsは、「基本的な人権」をまもるための目標です。どんな年齢や人種の人も、ジェンダーも、障害のあるなしも置かれた立場も関係なく、誰もが自分らしく生き、お互いを尊重しあえる社会を作る、それがSDGsです。
SDGsが目指すのは2030年の未来。まだ先のようで、あと10年もありません。安心でハッピーに暮らせる世の中、誰ひとり取り残されない社会を作るために、身の回りの問題にアンテナを張って「私たち自身の問題」として考えていきたいですね。

最後に、私が作詞作曲したSDGs推進応援ソング「もっと輝く未来のために~Go for SDGs!~」をほくりくアイドル部のみんなと歌いました。この歌は、ゴール1番から17番までを歌詞に盛り込んで、明るい未来をみんなで目指したいという気持ちを込めて作った歌です。ボーカルは「ほくりくアイドル部のクリスタルボイス」ことせいちゃん。これまで1万人を超える多くの方々に聞いていただきましたが、誰かに歌ってもらうのは初めてで、せいちゃんのまっすぐな透明感のある歌声に感動しました!

みんなが好きなSDGsゴールを持って。一緒に頑張ろう!

約5時間に及ぶ収録が終わって後片付けをしていた時のこと。ふとほくりくアイドル部のみんなが、「あっ、これもプラスチックだ!」と「発見」したのが聞こえました。この短時間で意識が変わって問題を発見する力が身に着いた、その瞬間に立ち会った気がして鳥肌が立ちました・・・!!
便利で何の問題もないように見える私たちの暮らし。でもその暮らしはいろんな課題と表裏一体です。今回ほくりくアイドル部の皆さんと一緒に考え、再発見できたように、少しずつでもいいので出来ることを持ち寄ってみんなが暮らしやすい世の中を作っていくため、皆さんとともに頑張っていきたいと思います!
これを読んでくださったあなたも、ぜひ一緒に取り組んでいきましょう!

(JICA北陸 野吾奈穂子)