コロナに負けるな! 注目度No.1ベトナムとオンラインで繋がろう! with JICA北陸

129名の企業・団体担当者様とベトナムがオンラインで繋がりました!

2021年8月17日

今回で2回目となるJICA北陸主催ベトナムセミナーですが、前回の78名をはるかに上回る多くの方々に参加して頂き、企業の皆様のベトナムへの関心の高さがうかがえました。依然新型コロナウィルスが猛威を振るう中ではありますが、成長を続ける新たな市場として、ベトナムに大きな注目が集まっています。

【画像】2021年7月28日(火)、JICA北陸センターが主催し、ジェトロ金沢、ベトナム計画投資省外国投資庁、ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCC)の共催の下、第2回ベトナムセミナー~コロナ禍でも成長するベトナムの経済・投資環境の現状~ がオンラインで開催されました。今回のセミナーでは、ベトナム進出に向けたより具体的な情報が欲しいという前回のアンケート結果を受けて、ジェトロアジア大洋州課の北嶋誠士様よりコロナ禍におけるベトナムの経済状況、ベトナム外国投資庁の矢代博昭様より投資環境をめぐる現状と課題についてお話頂きました。またVJCCの小川久美子JICA専門家からは、ベトナムで日本式経営を学ぶ経営塾の紹介をして頂きました。

まずジェトロアジア大洋州課の北嶋誠士様から、コロナ禍におけるベトナム経済の現況についての発表がありました。ベトナムでは4月からの感染急拡大を受けて厳しい規制がかけられる一方で、産業種による偏りはありつつも全体の経済成長率はプラスを維持しているという情報を提供して頂きました。また業種別の成長率や雇用、輸出入の状況など貴重なデータも提供頂き、大きな関心を集めていました。

【画像】続いて、ベトナム外国投資庁の矢代博昭様からは、ベトナムの投資環境について発表頂きました。新型コロナウィルスによる市民生活の変化や世界的なB to Cビジネスの拡大などから、事業形態や投資環境に大きな変化が見られるというお話がありました。中でも現在ベトナムでは、ショッピング(EC)から交通、教育まで様々なサービスがアプリを介して行われているとの情報には、皆さん驚かれたのではないでしょうか。

【画像】さらにVJCC小川専門家からは、VJCC経営塾の取り組みについて発表して頂きました。その中で、経営塾生の日本における企業視察研修に協力してくれる北陸企業を募集していることや、ベトナム進出を検討している日本企業と経営塾卒業企業とのビジネスネットワーキングを企画しているというお話がありました。日本企業、ベトナム人経営者両者にとって大きな刺激となるだけでなく、日越間の経済関係強化にも繋がる大きなチャンスとなり得る研修に大きな期待が寄せられていました。
最後に、ジェトロ金沢の岩渕様より、海外展開や製品輸出を考える企業のための「新輸出大国コンソーシアム」ハンズオン支援やJAPAN MALL事業について説明があり、JICA北陸の民間連携事業担当 深山からは、途上国を対象とした中小企業・SDGsビジネス支援スキームについての紹介がありました。

質疑応答では、ベトナム森林業の現状や食生活、生活用品についてなど非常に具体的な質問だけでなく、技能実習制度についての質問も多くみられ、日本経済とベトナムとの結びつきの強さを再認識しました。

今回のセミナー開催にあたっては連携覚書を締結している中小機構、北國銀行、北陸銀行、福井銀行はじめ多くの関係機関に後援をいただき広く参加者を募集することができました。セミナー中は、通信の乱れやオンラインツールの操作不手際などご不便をおかけしましたが、次回への教訓として今後もより良いセミナーを行っていきたいと考えております。第3回となる次回のベトナムセミナーはVJCC主催、JICA北陸が協賛し、ベトナムに進出を希望する日本企業とベトナム人経営者とのオンライン商談会を行う予定です。企業紹介料・通訳などは無料となっており、ベトナム進出を考える企業にとって大きなチャンスになると思われます。たくさんの企業からの応募をお待ちしております。

※Business to Consumer
企業がモノやサービスを直接一般消費者に提供するビジネスモデルのこと

民間連携事業班 高野勝郎