【イベント開催】「福井国際フェスティバル2022」が開催されました!

2022年11月25日

ペルーの民族音楽を奏でるグループ

10月23日(日)に「福井国際フェスティバル~世界がワカルと福井がカワル~」が福井県国際交流会館で開催されました。
世界を知り、理解することで福井県が多文化共生社会に向けて変わっていく。そんな思いが込められたフェスティバル当日は天候にも恵まれ、約1,500名の来場者が福井で世界を体験できる1日を満喫されていました。(JICA福井デスク 佐藤)

どれに参加しよう? 盛りだくさんのプログラム! 

乗車体験で使用したトゥクトゥク

会場には、各国の文化紹介や民族舞踊などのパフォーマンス、世界の料理を味わえる屋台村、地域に暮らす外国人とのフットサル対決、多文化共生子育てひろば、タイのタクシー「トゥクトゥク」の乗車体験やNHK World Japanによるパネルトーク、国際交流団体による活動紹介などなど、「どれに参加しよう?」と来場者の方が悩まれていました。福井ではなかなか見かけることも少ないトゥクトゥクに「もう一回乗りたい!」とねだる子ども達の姿も見られました。

ベトナムとカンボジアの方々。
民族衣装が綺麗ですね

特に人気があったのが、「ワールドフェスタ2022」という各国の文化紹介や音楽・遊びを通して、外国人コミュニティリーダー(注1)などの福井県に暮らす外国人と交流できるプログラム。綺麗な民族衣装を纏った方と写真を撮ったり、馴染みのない言語での挨拶に挑戦してみたり、恥ずかしがりながらもブラジルのサンバなどのダンスを一緒に踊ったりと、普段の生活では味わうことのできないインターナショナルな雰囲気を来場者の皆さんが楽しまれました。

(注1)外国人コミュニティリーダー
「外国人県民が安心して暮らせる福井」を目指し、県内の外国人コミュニティに生活・災害情報を届けたり、日本人県民とのコミュニケーションの橋渡しや災害時の自助・共助等の担い手として、福井県から「ふくい外国人コミュニティリーダー」として委嘱された方々。

「JICA海外協力隊、興味あります!」   

来場者からの質問に答える協力隊経験者

JICA 北陸コーナーではJICA海外協力隊の経験者や海外勤務経験のあるスタッフで来場者をお出迎え。国際協力や協力隊を身近に感じてもらえる空間にするため、盛りだくさんのプログラムを用意しました!
JICA 海外協力隊の活動紹介パネル展示やJICA海外協力隊経験者による活動紹介のプログラムも実施しました。また、パネル展だけではなく、協力隊に関するYES/NOクイズや、文字が読めないことを疑似体験する識字ボックスなど、多くの方に体験型のアクティビティにご参加いただきました。また、JICA海外協力隊の秋募集の時期が近かったこともあり「派遣期間ってどのくらいですか?」「現地での生活はどうでしたか?」「どんな活動をされていましたか?」といった質問が寄せられ、JICAスタッフだけでなく、青年海外協力隊福井県OB会の皆さんにも現地での活動や生活について紹介してもらいました。

世界を旅するエコトリッパー&JICA海外協力隊ひろば

フィジーでの活動について話す高野さん

「世界を旅するエコトリッパー」という公開講座では、JICA海外協力隊としてフィジーに派遣されていた高野勝郎さん(2016年度1次隊/職種:環境教育)に協力隊活動や大洋州の環境問題についてご紹介頂きました。
講座では、南の島と聞いて思い浮かべるのんびりとしたリゾート地のイメージとは一味違うディープな生活事情や火山島・環礁島・サンゴ島って何?など、知られざる南太平洋の魅力についてご紹介。また、現地で取り組んだ環境活動の一つである「ゴミの分別」が上手くいかなかった理由について参加者との意見交換を交えながら、フィジーでの2年間の協力隊活動の魅力を熱く語って頂きました。

JICA海外協力隊ひろばの様子

JICA海外協力隊ひろば(注2)では、「ニッケイ社会ってなに?~日本とブラジルを繋ぐ地球の反対側のコミュニティ~」と題して、ブラジルの「福井村」と言われる日系社会に派遣されていた藤澤絵美さん(2015年度1次隊/職種:日本語教育)にブラジルの日系社会や福井村での活動についてお話頂きました。また、ブラジル出身で福井県在住の間宮エディナ由美子さんから、来日当初の苦労や日系社会に残る日本の文化、福井県内のブラジルコミュニティについて話を伺いました。さらに、途上国での活動を終え帰国したJICA海外協力隊員は、日本での外国人との共生社会実現に向けたサポート役として適任であることにも触れ、日本に暮らす外国人へ日本語教育のサポートについても紹介して頂きました。
福井県内で暮らす在留外国人を国別でみると、実はブラジル国籍の方が一番多いのです!今後もブラジル国籍の方々は増加すると言われており、福井の皆さまにもブラジルや日系社会について理解してもらいたいと思い、今回のイベントを企画しました。ブラジルでの協力隊活動や日系社会、福井県内のブラジルコミュニティについて知る機会となり、これからの多文化共生社会に向けて考えるひと時となりました。

(注2)JICA海外協力隊ひろば
JICA海外協力隊として開発途上国で活動した隊員が講師として登壇し、様々なテーマに沿って派遣国での生活や活動経験、そしてそれらを通して学んだこと、考えたことなどを話していただく場です。

もっと輝く未来のために~Go for SDGs!

メインステージでSDGsソングを披露

「誰ひとり取り残さない~♪そう決めたから~♪」
透き通るような歌声が地下のホールから1階へ、2階へと会場中に響き渡り、来場者の視線がJICAの野吾さんに注がれました。
「もっと輝く未来のために~Go for SDGs!」
この歌は2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)を推進するために野吾さんが作成したオリジナルソングです。
日本の生活にも開発途上国は関係している。想像力を働かせてSDGsに取り組むきっかけになれば。そんな願いが込められています。曲の終わりには、溢れんばかりの拍手が野吾さんに送られました。
SDGsは難しいものではなく、私たちにもできることはあります。私たちの身近な生活から世界とのつながりを探してみましょう!

主催:福井国際フェスティバル実行委員会
    公益財団法人福井県国際交流協会
共催:JICA北陸
協力:福井県国際交流関係団体連絡会
後援:福井県、福井県教育委員会、福井県留学生交流推進協議会
福井新聞社、NHK福井放送局、FBC、福井テレビ
FM福井、福井ケーブルテレビ、さかいケーブルテレビ
福井街角放送株式会社、たんなんFM79.1MHz、ハーバーステーション