【活動報告】JICA新入職員2名が北陸で研修を受けました!

2022年12月7日

【画像】2022年度新規採用で入構されたJICA職員2名が11月16日~25日の10日間、北陸で研修を受けました。北陸地方の現状とJICA国内拠点の役割について理解を深めるとともに、国内事業の現場を学ぶ貴重な機会とすることが出来ました。普段は東京で働いている新入職員がまとめた北陸レポートをご覧ください!

北陸地域の魅力・課題を再発見

福井県の農園たや(株)訪問の様子

こんにちは!このたび北陸地方での国内研修を終えました2022年度JICA新入職員の江口・榎本です。
今回の研修では、途上国からの研修員受入れ、民間企業の国際事業支援や広報・開発教育支援など、JICAの国内拠点の役割を学ぶとともに、北陸地方の地域課題について理解を深めることができました。北陸は歴史的にものづくりが盛んで、日本の原風景ともいえる里山・里海や水産物、漆器、温泉などの貴重な自然・経済・観光資源を抱え、教育水準の高さなど世界に誇る魅力が沢山あります。こうした北陸の良さをいかにして途上国の課題解決に活かすことができるのか、地元の企業や農家、市民の方々に直接お話を伺い、学ぶことができました。

コミュニティラジオへの出演の様子

一方で昨今の日本社会は、地方の過疎化や人口減少、多文化共生など人の出入りに関わる様々な課題を抱えています。北陸でもグローバル化が進み、今後も海外からの人・モノ・お金・情報が日本の発展にとってますます重要となるなかで、国内に目を向けてJICAがどのように地域貢献できるのかを考える貴重な機会となりました。
また、コミュニティラジオへの出演や金沢大学、富山でのキャリアイベントを通じて、JICA職員として働くことの魅力ややりがいについてお伝えすることで、改めて自身が行う仕事の意義に気が付きました。

人と人とのつながりが重要

富山でのキャリアイベントの様子

JICAは途上国と日本国内の資源をマッチングさせながら、日本社会と途上国両方の持続可能な発展に貢献する大事な役割を担っています。その中でも国内拠点は、途上国の発展と国内の多文化共生事業などへ貢献するために、人と人とのつながりを大切にしながら、いち早く地域の課題とニーズを把握しています。
途上国の開発課題にだけ目が行きがちな本部の業務から離れ、初めて北陸で地域の魅力と課題に触れたことで、途上国の課題解決のためには地域の皆様の知見や技術、伝統を活用することがとても重要であり、今後も一層地域との連携を強化することで、途上国と日本の双方にとってWin-Winな国際協力ができると実感しました。

日本の課題解決は世界の課題解決

今後は途上国の開発課題だけではなく、地域の方々の声や地域課題にも目・耳を傾けることを心掛け、日本の課題解決は世界の課題解決となるという視点を常に持ち仕事に臨みたいと思います。
今回の研修は毎日がとても濃密で大変勉強になりました。私たちのために時間を作っていただき、様々な事を丁寧に教えていただいた地域の皆様には感謝してもしきれません。皆様の仕事に対する熱い思いや今回学んだことを胸に、これからも業務に励んでいきたいと思います。東京出身の私たちが日本の地方社会を考える機会をいただき、本当にありがとうございました!

(文責:ガバナンス・平和構築部 榎本武明、調達・派遣業務部 江口瑠南)