【民間連携】タイの市役所職員(上下水道管理)が来日!

-浄化槽や下水道の維持管理に取り組む福井県の企業が、ローイェット市から3名を受入!-

2023年4月11日

福井県環境保全協業組合(福井県福井市)は、2022年8月からJICA中小企業・SDGsビジネス支援事業を活用して、タイの地方部の汚水問題解決に向けて調査を実施しています(案件名:『タイ国・日本型「集落排水システム」の導入による地方都市における汚水問題解決のための案件化調査』)。
この事業の一環として、2023年4月2日~7日の間、同組合はタイ東北部のローイェット市から副市長や幹部3名を福井県に迎えました。来日した一行は県内の浄化槽施設などを訪問し、日本における汚水処理の取り組みや環境管理技術について学びました。

ローイェット市での現地調査(水質検査)

今回の来日は、日本の下水道分野の制度や浄化槽の維持管理に対する取り組みを理解し、ローイェット市における適用策を検討することを目的にしています。
ローイェット市は、タイ東北部にある人口約15万人の地方都市で、中心部を巡るお濠などが見どころの観光地としても注目されていますが、近年の商業施設の増加による河川やお濠への汚水の流入の増加や、ゴミの不法投棄などの影響によって、水質の悪化や悪臭の拡大が心配されています。そのため、日本で広く取り入れられている、「大規模な下水道の設置を必要としない浄化槽を活用した汚水処理システム」に着目し、この分野で豊富な経験を持つ同社の技術導入が検討されています。

福井県環境保全協業組合本社で説明を受けるローイェット市役所職員(写真中央が副市長)

ローイェット市副市長 ラタナポカサティット・ルアンラットさんは、「日本では上水道だけでなく、使った後の水を適切に処理し環境を守る制度が整っている。市民の代表として、水を浄化する技術や考えを持ち帰りたい。」と話していました。
福井県環境保全協業組合は、これまでの現地調査を経て、今回の本邦受入活動に至りました。2023年5月下旬からは追加情報収集のための現地調査を予定しており、これまでの成果を踏まえて、今後のビジネス展開に向けた取りまとめが期待されています。
以上