田中理事長が緑の気候基金のグレマレック事務局長と会談
2023.02.27
田中明彦JICA理事長は、2月8日、緑の気候基金(GCF、注1)のヤニック・グレマレック事務局長と会談しました。グレマレック事務局長は本年3月に退任することを表明しています。
冒頭、田中理事長は、JICAのGCFとの連携事業形成・推進(注2)に対するグレマレック事務局長のこれまでの協力、尽力への感謝の言葉を述べました。
これに対し、グレマレック事務局長はJICAの協力に対し感謝するとともに、気候変動対策のために一層の協力が重要であると発言しました。
両者は日本の知見を活かし、事前防災投資(注3)に取り組む重要性などについて意見交換を行いました。
田中理事長(右)とグレマレック事務局長
注1:緑の気候基金(Green Climate Fund: GCF)は2010年に設立された、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の資金メカニズム運営機関。開発途上国において温室効果ガス削減(緩和策)と気候変動の影響への対処(適応策)を支援する。
注2:JICAはGCFの資金を活用して気候変動対策事業を実施できる「認証機関」に位置づけられており、これまでに東ティモールとモルディブで計2件のGCF連携事業が承認された。
注3:被害を軽減するための方策に事前に投資することで、地域住民の命や生活を守るとともに、トータルで災害対応や復旧・復興に要する費用の低減を図るもの。
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