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ラオス向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:国および県における水道セクターの管理・計画・運営能力の強化を支援

#6 安全な水とトイレを世界中に
SDGs

2023.08.23

国際協力機構(JICA)は、8月22日、ビエンチャンにて、ラオス人民民主共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「水道事業運営管理能力向上プロジェクト(MaWaSU3)」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

ラオス政府は「9か年水道・公衆衛生セクター開発戦略(2022-2030)」において、2030年までに都市部に居住する人口の90%に対して24時間安全な水を供給することを目標としています。JICAは、2012-2017年の「水道公社事業管理能力向上プロジェクト(MaWaSU)」において、主に首都ビエンチャン、ルアンパバーン県、カムアン県の3水道公社を対象に水道事業計画の策定強化を図りました。また、2018-2023年の第2フェーズ「水道事業運営管理能力向上プロジェクト(MaWaSU2)」では、先行案件の成果を全国18都県に展開するとともに、水道行政の改善や水道事業に必要な技術基準の作成等に取り組んでいます。

本事業は、第3フェーズとして公共事業運輸省水道局(DWS)に対し、水道法等の法制執行・モニタリング・管理に係る能力強化を図ります。また水道施設整備計画を策定するための各都県公共事業運輸局(DPWT)及び水道公社間の連携体制構築や水道人材育成のための持続可能なプログラムの体系化を行います。これにより、国及び県における水道セクターの持続可能な体制強化を図るものであり、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール6(安全な水とトイレを世界中に)に貢献します。

署名式の様子

署名式の様子

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 ラオス人民民主共和国
案件名 水道事業運営管理能力向上プロジェクト(MaWaSU3)
実施予定期間 2024年2月~2028年1月(計48カ月)
実施機関 公共事業運輸省水道局(DWS)、各都県公共事業運輸局(DPWT)、水道公社、ラオス水道協会(LWWA)
対象地域 ラオス全国
具体的事業内容(予定) ● 水道行政におけるDWSの法令執行・モニタリング・管理能力の強化
ラオスの水道セクターでは、既存の法令や規定が水道関係者に適切に周知されていないため、DWSが監督官庁として既存の水道法を水道関係者に周知し、執行状況をモニタリング・管理するための業務の標準化・ルーティン化を行います。また、全国の水道関連データを管理・評価するための手法を指導します。
● 水道施設整備計画策定のためのDPWTと水道公社間の連携体制の強化
DPWTと水道公社が連携して採算性のある水道施設整備計画を立てられるようになることを目指し、数か所のモデル県において県計画の見直しを行います。また、これにより得られた教訓をワークショップ等を通じて他県に周知・展開します。
● 水道公社に対する能力強化プログラムの体系化
ラオス国内には水道公社の人材を育成するための持続可能な体制が整っていないため、先行案件で能力強化が図られた3水道公社を中心に、研修プログラムの計画及び講師育成に取り組みます。

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