パキスタン向け無償資金協力贈与契約の締結:洪水被害を受けた小学校校舎の整備を通じ て学習環境の改善に貢献

#4 質の高い教育をみんなに
SDGs
#5 ジェンダー平等を実現しよう
SDGs
#13 気候変動に具体的な対策を
SDGs

2023.10.18

国際協力機構(JICA)は、10 月 18 日、イスラマバードにて、パキスタン・イスラム共和国政府との間で、「シンド州洪水被災地域における教育施設改修計画」を対象として 7 億 9,400 万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

パキスタンでは、2022 年 6 月から 8 月にかけて断続的に降り続いた豪雨に伴う洪水により、国土の 3 分の 1 が浸水等の影響を受け、特にシンド州は国内で最も甚大な被害を受けました。パキスタン全土では約 2 万 7 千の学校が被害を受けましたが、JICA が2013年~2019 年の間にシンド州で建設を支援してきた学校施設は、2010 年に発生した洪水による浸水被害を踏まえて床高の設定等を行っていたことで深刻な被害を回避することができました。その減災への取組・成果がパキスタン政府に評価された結果、2022 年に発生した洪水により倒壊した学校の復旧を要請されました。

署名式の様子

署名式の様子

本事業は、迅速な災害復興支援と教育のアクセスの向上を通じて対象地域における安全な学習環境の提供に寄与するもので、SDGs ゴール 4(質の高い教育をみんなに)、ゴール 5(ジェンダー平等を実現しよう)、ゴール 13(気候変動に具体的な対策を)に貢献します。

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 パキスタン・イスラム共和国
案件名 シンド州洪水被災地域おける教育施設改修計画
(The Programme for the Reconstruction of Educational Facilities in Flood-affected Areas in Sindh)
実施予定期間 32ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 シンド州学校教育・識字局
対象地域 シンド州サッカル県、カイルプール県、ダドゥ県、ゴトキ県、ミルプールカ
ス県、シャヒード・ベナジラバード県
具体的事業内容(予定) ① 施設整備
1~8年生を対象とする基礎学校(9 校)のうち、初等教育(1~5
年生対象)を実施する教室(44 教室)、生徒・教員用トイレ(44 個
室)、校長室、倉庫(3 室)及び外周壁、教室用家具(椅子、机等)
の整備

② コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ