JICAが出資する信託基金”TADAC”を通じた支援(海外投融資):ペルー「持続可能な農工業投資促進支援事業」に対する融資契約の調印について
2026.02.16
2025年12月4日、国際協力機構(JICA)が出資する「中南米・カリブ地域 民間セクター開発信託基金(通称TADAC)」(注1)を活用し、米州投資公社(IDB Invest)は、ペルー共和国の農産物輸出企業である Camposol S.A.(Camposol)との間で、融資契約に調印しました。Camposol社は、ペルーを中心とする中南米地域でブルーベリーやアボカド等の農産品を生産・加工し、日本を含む世界各地に輸出する企業の一つです。
IDB InvestのCamposolに対する融資額は計1億4,000万米ドルを予定しており、このうち5,000万米ドルがTADACから拠出されます。さらに、本事業では国際金融公社(IFC)やオランダに本拠を置き農業金融にも強みをもつ国際的な銀行であるラボバンク(Rabobank)を通じた追加資金や、ペルー国内の商業銀行からの融資も予定されており、総融資額は約4億米ドルに達します。
(注1)JICAは、中南米・カリブ地域最大の開発金融機関である米州開発銀行(IDB)に設置され、IDBグループの中で民間投融資を担うIDB Investによって運用される信託基金(Trust Fund Achieving Development of Latin America and the Caribbean、通称TADAC)に最大15億米ドルを出資しています。TADACは、IDB InvestがSDGs達成に向けた民間企業の取り組みに対して行う融資にあわせて協調融資を行います。JICAは海外投融資を活用してTADACへの出資を行い、中南米・カリブ地域のSDGs達成に必要な資金ギャップの縮減を図り、同地域における持続的な社会経済の発展に貢献するものです。
Camposolのアボカド事業のサプライチェーンの一幕
・融資先
Camposol S.A.(Camposol)
・国名(対象地域)
ペルー共和国(ラ・リベルタ州)
・融資額(上限)
5,000万米ドル
・案件名
持続可能な農工業投資促進支援事業
・事業目的
本事業は、農産物輸出企業Camposol社への長期融資を通じて、ペルー北部ラ・リベルタ州におけるブルーベリー及びアボカド事業の品種更新や生産体制強化を支援し、農業生産の効率化と高付加価値化を図ることで、同国の輸出競争力強化、外貨獲得能力向上、地域雇用創出及び気候変動へのレジリエンス強化に資するもの。
・事業概要
本事業の融資は、Camposol社が計画するブルーベリー及びアボカド事業に係る品種の更新、設備投資、運転資金等に充当される。なお、灌漑・貯水設備やソーラープラントの導入を通じ、気候変動適応型農業の実践や資源利用効率の向上が促進される予定。
・
SDGs
への貢献
ゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)
ゴール13(気候変動に具体的な対策を)
ゴール17(パートナーシップで目標を達成しよう)
TADACについて: 中南米・カリブ地域民間セクター開発信託基金に対する出資契約の調印(海外投融資):民間企業の取り組みを通じて、同地域の SDGs 達成を推進 | ニュース・広報 - JICA
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