JICAが出資する信託基金“TADAC”を通じた支援 (海外投融資):アルゼンチン共和国「ブエノスアイレス工科大学改修事業」に対する融資契約の調印について
2026.08.17
米州投資公社(IDB Invest)は、国際協力機構(JICA)が出資する「中南米・カリブ地域 民間セクター開発信託基金(通称TADAC)」(注)を活用し、アルゼンチン共和国の首都ブエノスアイレス市に所在し、国内トップレベルの理数系学生を輩出しているブエノスアイレス工科大学との間で8月7日に融資契約に調印しました。本事業では、IDB InvestとTADACで計4,500万米ドルの融資を行います。
署名式
アルゼンチンでは大学教育の大半が公立大学により提供されていますが、財政制約等により十分なインフラが整備されず、とりわけ理数系分野の卒業率が低いという課題を抱えています。本事業は、ブエノスアイレス工科大学のキャンパス改修に係る資金ニーズを支援することで、同国で不足する理数系人材の育成に貢献します。
2026年は日本人アルゼンチン移住140周年です。同国には南米で第3位の規模となる約6.5万人の日系人社会が存在するなど、日本と関係の深い国です。アルゼンチンではミレイ政権によるマクロ経済政策や規制緩和などを受けてビジネス拡大を見込む日本企業が増加しており、本事業は日本企業の現地における理数系人材の確保を後押しするとともに、現地のビジネス環境の改善を通じた海外展開の促進につながることが期待されます。
(注)JICAは、中南米・カリブ地域最大の開発金融機関である米州開発銀行(IDB)に設置され、IDBグループの中で民間投融資を担うIDB Investによって運用される信託基金(Trust Fund Achieving Development of Latin America and the Caribbean、通称TADAC) に現状10億米ドルの出資を約束しています。TADACは、IDB InvestがSDGs達成に向けた民間企業の取り組みに対して行う融資にあわせて協調融資を行います。JICAは海外投融資を活用してTADACへの出資を行い、中南米・カリブ地域のSDGs達成に必要な資金ギャップの縮減を図り、同地域における持続的な社会経済の発展に貢献するものです。
・融資先
ブエノスアイレス工科大学
・国名(対象地域)
アルゼンチン共和国
・融資額(上限)
1,250万米ドル
・案件名
ブエノスアイレス工科大学改修事業
・事業目的
本事業は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス市に所在し、国内トップレベルの理系学生を輩出しているブエノスアイレス工科大学のキャンパスを改修することで、同国における教育の質向上と教育アクセス拡大を図るもの。
・事業概要
本事業の融資は、ブエノスアイレス工科大学のキャンパス改修費用として活用される。
・
SDGs
への貢献
ゴール4(質の高い教育をみんなに)
ゴール5(ジェンダー平等を実現しよう)
ゴール 17(パートナーシップで目標を達成しよう)