JICA横浜 海外移住資料館 館長からのごあいさつ

独立行政法人国際協力機構(JICA)海外移住資料館のサイトを訪問いただき、有難うございます。

JICA海外移住資料館は、かつて横浜市根岸に外務省移住斡旋所が設置され、多くの日本人が横浜港から海を越えて外国に移住した経緯から、2002年、JICA横浜国際センター(当時)開設とともに設置されました。2022年には開館20周年を迎えるにあたり常設展示の一部をリニューアルいたしました。

開館以降、みなとみらい21地区の発展とともに来館される方も増え、現在は年間約40,000人、開館以来70万人近くの方々にお越しいただいております。

私どもJICAは途上国で国際協力を実施しておりますが、海外に渡った日本人移住者および日系人は、生活環境が整わない中、慣れない異文化の下で様々な困難を乗り越え、家族の幸せを求めるとともに、移住先の国造りにも貢献してきた方々です。当館では、ハワイを含む北米や中南米への日本人の移住の約150年の歴史とともに、現在380万人以上(2021年)といわれる日系人の社会やそのコミュニティの多様化や移住先での活躍、そして日本とのつながりについて紹介しています。

当資料館では常設展示の他、特定のテーマに焦点を当てた企画展示を実施するとともに、移住や日系社会に関係した講演会やイベントを開催しています。団体や学校単位でのご来館も歓迎しております。オンラインで参加できる講演会や子ども向けのコンテンツもございますので、歴史や地理についての学びや多文化共生社会のあり方への理解にぜひご活用ください。

当資料館の展示や資料が、北米や中南米、そして日本の日系人社会とのつながりを感じていただく一助になるよう、館員一同努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

JICA横浜 海外移住資料館 館長
大野 裕枝