所長挨拶

JICA九州のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。

当センターは、1989年3月に北九州市に設立されました。地元の皆さまをはじめ、九州各県の関係皆さまに支えられ30年以上に亘り、九州と途上国との国際協力の結節点として活動を実施させて頂いております。

現在、世界規模で新型コロナウィルスが猛威を振るい、未だ収束のきざしが見えない状況です。2020年以降、世界、日本においても人々の日常が一変しました。歴史的危機に直面する今、人類共通して"連帯の重要性"と"変革の必要性"を実感しているのではないでしょうか。

当センターも従来であれば、世界各国から毎年約1,000人の行政官等が来日し、各県で専門分野の研修を行ったり、九州各県の日本人の方々に海外ボランティアに参加して頂くための活動を行うなど国内外の人財が集う場でしたが、昨年2020年は、その景色が一転しました。研修事業をIT活用により世界各国と繋いでリモートで実施したり、途上国現地で活動できない海外協力隊員は日本国内各県で地域振興に関わる活動に切替えるなど、関係皆さまの多大なご支援を頂いて新たな事業手法を模索した一年でした。厳しい年ではありましたが、新たな気づきや可能性も得られました。今、私たちは今後5年先、10年先を見据えて、どうより良い方向に変革していけるかが問われているものと思います。

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ここ九州は太古の時代から"外"からの人々や文化を受入れ、また自然災害等様々な難局を創意工夫で乗り越えて、多様性豊な社会や文化を発展させてきた地域だと思います。

これからも、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県の皆さま方と共に世界の課題、九州の優位性や課題を共有し、それぞれの課題解決のために国境を越えて連帯、協働するための結節点でありたいと思います。
どうぞ今後ともご支援とご理解を戴きたく宜しくお願い申し上げます。

2021年4月
JICA九州
所長 吉成 安恵