<イベント報告・佐賀>佐賀でJICA海外協力隊ナビ(2020年度第6回目)を開催しました!

2020年11月2日

協力隊ナビ10.18

 2020年10月18日(日)、佐賀県国際交流プラザにてJICA海外協力隊ナビを開催しました。
 毎月第3日曜日に開催されるJICA海外協力隊ナビでは、協力隊経験者による活動報告やワークショップ、世界の現状や世界が抱える課題を知るドキュメンタリー映画上映などを実施しています。
 2020年度6回目のJICA海外協力隊ナビは新型コロナウィルスの影響を受け、先月に引き続きオンライン開催とし、帰国隊員による活動報告を行いました。
 今回は、中東ヨルダンで障害児・者支援の隊員として活動を行った帰国隊員の方をゲストにお迎えしました。
 まず、ご自身が派遣される前に感じていた中東やイスラム教に関するイメージと、派遣されてから実際に見た任国ヨルダンや、イスラム教徒についてお話され、自身が持っていたイメージとは全く異なった事や、知らない物事をイメージだけで判断してしまう事の怖さを感じたと話されました。
 活動中は、障害児が通うセンターで、情操教育の一環として図工等の活動による自閉症児支援を行ったそうです。現地では自閉症児への理解がまだ不十分で、先生の中でも自閉症児に対する苦手意識があり、放置しがちであるとの事でした。そこで、段ボールやつまようじ、紙コップ等、身近なものを用いて様々な教材を作って活動を行い、それによって児童の成長が目に見えて分かったことに沢山の感動を覚えたと話されました。アート・スポーツ・音楽と融合したアクティビティイベントの開催を企画し、その当日を迎えるのみという時に新型コロナウィルスの影響を受け、日本へ帰国されました。どんなに悔しかっただろうと思いながら、お話を聞いていましたが、帰国された後、きっとご自身と沢山向き合って、学び、置かれている現状や感情に折り合いをつけられたのだろうと思いました。一年半の活動であっても、学んだことは沢山あると話され、「他人は変えられないけど、自分は変えられる」「後悔しないよう、今できる事はとにかくやってみる」「外国人として過ごした経験があるからこそ、多文化共生という考え方を学んだ」と話されました。最後に『インシャアッラー』というアラビア語をご紹介頂きました。直訳は『神が望むなら』。未来の事は誰にも分からないから、今出来る事を頑張ろう!と何度もこの言葉に救われたそうです。「世界がコロナ禍に置かれている現在、未来は誰にも分からないけれど、ご試聴頂いている皆さんも含め、上手くいく未来が来ることを願っています。」と、苦しさや辛さ、悔しさを乗り越えて、笑顔で締めくくられたお姿に感動を覚えました。
 このように、間接的ではあるものの、オンラインで活動報告を実施することで、帰国隊員の方の素晴らしい体験や、得られた学びを多くの皆様に共有することができ大変嬉しく思います。今後も、オンラインでのイベントを引き続き行っていく事で、地域を越えた交流や情報のシェアに繋がればと思います。
 JICA海外協力隊ナビを通して、JICA海外協力隊について知って頂くだけでなく、私たちが住む世界・地球のこと、これからの私たちの未来について考えることができ様々な可能性や選択肢を発見できれば幸いです。
 ご試聴頂いたみなさま、本当にありがとうございました。
 次回のJICA海外協力隊ナビは、11月15日(日)10時~12時を予定しています。オンラインでの開催を予定していますので、ぜひ次回もご覧下さい。

次回のご案内

佐賀のJICA海外協力隊ナビは、毎月第3日曜日10時開催です。
1.参加料無料です。
2.申込不要です。
3.お気軽に、佐賀県国際交流協会Facebookへアクセス下さい。
https://www.facebook.com/spira.saga

問合せ先:
JICAデスク佐賀 武田
TEL:0952-25-7921 ((公財)佐賀県国際交流協会内)
Eメール:jicadpd-desk-sagaken@jica.go.jp