<イベント報告・佐賀>佐賀でJICA海外協力隊ナビ(2020年度第7回目)を開催しました!

2020年12月2日

ゲスト講演中の様子

イベントの様子

イベント全体写真

 2020年11月15日(日)、佐賀県国際交流プラザにてJICA海外協力隊ナビを開催しました。今回は、オンラインではなく対面式で開催し、新型コロナウィルス感染防止対策として、座席の間隔を確保し、参加者の方にはマスク着用、手指消毒対応、検温へのご協力をお願いしました。
 JICA海外協力隊ナビでは、JICA海外協力隊経験者による活動報告会やワークショップ、あなたが知らないかもしれない世界の現状や世界が抱える課題を知るドキュメンタリー映画上映などを行っています。
 2020年度第7回目となる今回の協力隊ナビでは『それでも僕は帰る』の映画上映を行いました。シリアでユースサッカーチームのゴールキーパーとして活躍していた主人公が、シリア内戦によって人生を翻弄されていくドキュメンタリー映画でした。とても生々しく、シリアの置かれている過酷な現実を突きつけられる内容であり、私たちの生きる日本とはかけ離れ過ぎて、自分事として捉えるには難しい内容ではなかったかと思います。始まりは内戦であったものの、代理戦争に発展し、甚大な被害と多くの難民を生んでいます。国際社会に身を置くものとして、決して我々にとっても他人事ではありません。そんな現実に対し、私たちには何が出来るだろうかと考えさせられる機会となりました。
 映画上映ののち、今回の映画の後援となっているAAR japan(難民を助ける会)より佐賀事務所長、大室和也氏(ウズベキスタンOB)にお越し頂き、中東シリアの現状に関しご講演頂きました。シリアの文化的背景や宗教等についてお話頂いた後、シリア紛争に至るまでの経緯・概略の説明、団体として行われているシリア難民の方々への支援活動について、分かりやすくお話頂きました。

 ここで、参加いただいたみなさまの声を紹介します。※一部抜粋
・とても勉強になりました。(20代男性)
・まだ知らない事が多い点と、今回のシリア等のイスラム教徒の方々の神への信仰心が分からなかった。(20代男性)
・何か現地の役に立ち自分の自己実現にもつながると思った為、JICA海外協力隊に応募したくなった。とても衝撃的でしたが、現実を知る良いきっかけになりました。1つ身近さを感じ、次につながるなと思いました。(40代男性)
・AARの活動が人の命を救うことに活かされれば良いのですが、この泥沼化の中で無力感を覚えます。UN(国連 以下UN)の存在感は紛争現地で今どれだけあるのでしょう?UNの抑止力がどんどん減じていくパワーバランスの中で、人間の欲望の絶望的な馬鹿らしさを感じさせられる時間となりました。その中で自分は何を出来るのだろう?と問いかけています。ありがとうございました。(60代男性)

 JICA海外協力隊は、国際協力の様々な選択肢の中のひとつです。映画や協力隊ナビを通して、参加者の皆様と共に考え、世界をより良いものにしていく為に、私たちに出来る事を具体的にイメージ出来る機会となれば幸いです。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
次回のJICA海外協力隊ナビは、12月20日(日)10時~11時を予定しています。次回は、オンラインでのJICA教師海外研修体験談発表を予定していますので、ぜひ次回もご参加頂けますと幸いです。

【次回のご案内】

佐賀のJICA海外協力隊ナビは、毎月第3日曜日10時開催です。
1.参加料無料です。
2.申込不要です。
3.お気軽に、佐賀県国際交流協会Facebookへアクセス下さい。

お問い合わせ:
  JICAデスク佐賀 武田
  TEL:0952-25-7921 ((公財)佐賀県国際交流協会内)
  Eメール:jicadpd-desk-sagaken@jica.go.jp