<イベント報告・佐賀>さがホストタウンおもてなしイベント 国際理解講座⑤~ニュージーランド編~

2020年12月25日

会場の全体写真

ニュージーランド国際理解講座の様子

 JICAデスク佐賀では、東京オリンピック・パラリンピック2020の開幕が延期されたことを逆にチャンスと捉え、ホスト国と関係する団体と協働し、佐賀県でおもてなしする機運を高めるための活動を行うことにしました。
 佐賀県国際交流協会、サワディー佐賀、佐賀県国際課・スポーツ課、プロバスケットチームKARATSU LEO BLACKS、Kia Ora Kiwi(キオラ キウイ)と『さがホストタウンおもてなしネットワーク』を結成し、オリンピック2021のホストタウンとしておもてなしの為の国際理解イベントを実施しています。
 イベント第5回目となった12月13日(日)は、『オンライン国際理解講座⑤~ニュージーランド編~』を、佐賀県の中高一貫校でALTとして働かれているニュージーランド人の方をお迎えして、対面式・オンライン式のハイブリッドで国際理解講座を行いました。
 講師がもともと歴史を専攻されていたという事もあり、国の成り立ちや、国の名前の由来、様々な文化の“意味”を踏まえながら詳しくお話し頂きました。その一部をご紹介します。
 ニュージーランドの先住民マオリ族の方々が話す言語、マオリ語でのニュージーランドの国名はアオテアロアといい、『白く長い雲(のたなびく地)』を意味しているそうです。マオリの人々が、ポリネシアの島々からニュージーランドに移住する際、白く長い雲を見つけそれを目標に航海し、島を見つけたことに由来するとお話頂きました。
 また、マオリの人々の顔に描かれたタトゥーは自然の植物・雲・波に由来し、日本人が入れ墨に持つような怖いイメージは、ニュージーランドにはないという事、またその描かれる植物の一つがシルバー・ファーン(銀シダ)であり、それはニュージーランドのアイデンティティの象徴として国章や、ラグビーチームALL BLACKSのユニフォームにも用いられているとご紹介頂きました。
 最後に、昨年度のラグビーワールドカップの試合でも良く目にした『ハカ』に関してもご紹介頂きました。ハカは試合の場面だけでなく、結婚式や卒業式、葬儀などでも踊り、尊敬や絆、歓迎の心、追悼の心を表すと話され、様々な場面でのハカをお見せ頂きました。我々には、歌詞や振り付けの意味は分かりませんが、気迫や情熱が画面越しでも伝わってくるようで、そこに映される方々の絆や相手への敬意に、心が震えました。
 言葉はコミュニケーションツールとして、人間関係を構築する上でとても重要な役割を果たしますが、言葉が通じずとも、人の本気や情熱は伝わるという事、心を交わす事が出来るという事を改めて理解できる機会となりました。我々が、言葉を使ったコミュニケーションをとっていく上でも、発する言葉の一言一言に思いを込めて、心から伝えていけるよう心掛けたいと思いました。
 ご参加いただいた皆様、ご覧いただいた皆様ありがとうございました。佐賀が6か国のホストタウンとなりこのような機会を設ける事が出来、各国の事を詳しく知る機会を作れた事を嬉しく思います。
 (当日の様子はさがホストタウンおもてなしネットワークFacebookよりご覧いただけます。)
 次回1月は、セルビアの国際理解講座を実施予定です。日時は調整中ですので、またイベント情報にてお知らせいたします。次回もお楽しみに!

【次回のイベントご案内】

1.参加料無料です。
2.オンラインでご試聴出来ます。お気軽に『さがホストタウンおもてなしネットワークFacebook』へアクセス下さい。

お問い合わせ:
  JICAデスク佐賀 武田
  TEL:0952-25-7921 ((公財)佐賀県国際交流協会内)
  Eメール:jicadpd-desk-sagaken@jica.go.jp