<イベント報告・大分>「JICA海外協力隊説明会・APU卒業生による体験談」を開催しました

2021年2月12日

最後に記念撮影

 1月20日(水)、立命館アジア太平洋大学(キャリア・オフィス)との共催で、『JICA海外協力隊説明会・APU卒業生による体験談』を開催しました!

 当日は16時5分から17時40分までの95分間、オンライン(Zoom)にて実施しました。参加対象は別府市に位置する立命館アジア太平洋大学(以下、APU)の全学生で、当日は学部の1回生から大学院生まで、27名の参加がありました。

 はじめに、JICAデスク大分からボランティア事業と2021年春募集についての概要をご紹介した後、APU卒業生で協力隊経験者(大分県出身)の2名より、体験談の発表を行いました。

 2019年4月からインドにコミュニティ開発の職種で派遣されていた下辻浩平さんからは、現地での養蚕業支援の活動の様子が沢山の写真を通して伝えられました。1年目は現場の状況を把握するために主に調査や観察を中心に行ったということで、いよいよこれから!という時に、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、避難一時帰国となってしまいました。活動の続きのエピソードをもっと聞いてみたかったと思った参加者も多かったと思います。下辻さんから参加したAPU生には、「キャリアに関しては、漠然と進むのではなく、自分のやりたいことを突き詰めていってほしい」と力強くエールを送られました。

 続いて、ルワンダにコミュニティ開発の職種で派遣されていた川野優希さんからの発表がありました。川野さんは2016年1月からの2年間と、2018年10月からの1年間の計3年間、ルワンダで活動していました。現地ではSDGsのゴール6「安全な水とトイレを世界中に」に貢献する「水の防衛隊」として、井戸の修理と手洗い指導に従事されたそうで、帰国翌日に日本のメディアから取材を受けた際の動画も紹介されました。活動を通して大変だったことの一つとして「関係構築に時間がかかる」ことを挙げていて、限られた時間の中で、解消法としては「とにかく話すこと」を実践したそうです。その上で、「味方を増やすこと」、「キーパーソンを見つけること」がコツであり、これらは日本での人との関係構築にも活きるのでは、とアドバイスしました。

 最後に、質疑応答の時間を持ちました。参加したAPU生からは、「派遣前のキャリアのお話がありましたが、その経験を協力隊の面接時にどのようにアピールしましたか?」、「アフリカに行く前と実際に行った後で、アフリカに対する印象に変化はありましたか?」、「日本人以外がJICAで働きたい場合はどうしたらいいですか?」などの質問が上がりました。

 協力隊に実際に参加したAPU卒業生からの生の声をお届けできた今回の企画が、ご参加されたAPU生にとって、JICAボランティア事業をより身近に感じ、今後の学生生活への活力に繋がりましたなら幸いです。ご参加いただいたAPU生の皆様、そしてご協力いただいたAPUキャリア・オフィスの皆様、誠にありがとうございました!

(JICAデスク大分:井本)