宮崎県日南市の日南高校にてパレスチナの高校生と日南高校生のオンライン授業が開催されました!

2021年12月17日

オンライン交流授業の様子 (1)

オンライン交流授業の様子 (2)

10月8日(金)に日南市の日南高校とパレスチナを結ぶオンライン授業が開催されました。
国際協力機構(JICA)パレスチナ事務所の坂元律子次長が日南高校の卒業生であるという縁から、この交流授業が実現しました。日南高校3年生34名が参加し、ヨルダン川西岸に住むパレスチナ人の父子との交流を行いました。
オンライン交流のなかでは、日南高校生よりパレスチナ人中学生のモハマドさんに対し、現地での日常生活の様子や学校での過ごし方、好きな食べ物について質問を行い、また日南高校生たちは自分たちの学校生活について紹介を行いました。モハマドさんの父であるラスランさんからは、イスラエル軍の緊張が高まるとドローンが飛び回り、人や車を監視し、自治区外に出る自由も規制されている生活面における現状や、世界各地でガザ空爆の抗議活動が起きたことに勇気づけられたとのお話を聞きました。
また、坂元次長からはJICAがパレスチナで行っている母子手帳の普及活動や生活インフラの技術協力についての説明をして頂きました。

高校生からはパレスチナの現状に衝撃を受けながらも、以下の感想を聞くことができました。
・現地の生の声を聞く貴重な機会であった。
・自分たちにとっては「当たり前にある自由」が侵害されている。SNSなどを通じて現状を世界に発信できないだろうか。
・パレスチナ問題に対する理解や関心を深める機会になった。
・海外での現状は実際に現地の人々の話を聞いて、初めてわかる。今後もこのような交流の機会が継続してあったらいいと思う。

交流会を通して、参加者が国際課題や国際協力に対する関心を高め、視野を広げる機会となっていれば大変幸いです。
パレスチナ人ラスランさん親子をはじめ、日南高校の教諭・ご参加いただいた生徒の皆さま、授業開催のきっかけとなったOBの坂元次長、有難うございました。

JICAデスク宮崎では、JICA九州開発教育支援メニューである国際協力出前講座を積極的に推進しております。ご関心のある方や出前講座を希望される方はお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

(JICAデスク宮崎 担当:田代)