<イベント報告・佐賀>佐賀でJICA海外協力隊ナビ2021年度第11回、「戦火のランナー」オンライン映画上映、国境なき医師団 川内氏講演会を実施しました!
2022.02.22
2022年2月13日(日)、オンラインにてJICA海外協力隊ナビを開催しました。
2021年度第11回目となる今回の協力隊ナビでは、「戦火のランナー」のオンライン映画上映と国境なき医師団 川内氏による講演会を行いました。当日は23名の方にご参加頂きました。
映画「戦火のランナー」はスーダン、南スーダンを主な舞台としたドキュメンタリー映画です。スーダンで生き延びるために走った主人公の彼は、その後難民としてアメリカに移住しその「走る」という行為によって人生を切り開いていきます。彼が、南スーダンのオリンピック代表になるまでの軌跡を描いたこの作品は、ちょうど冬期オリンピックが開催されている今月のイベントにぴったりだという事で、この度の上映に至りました。
映画の中で多くは語られませんでしたが、映像から見て取れるスーダンでの生活は察するに余りある悲惨さで、主人公も命からがら逃げ延び、彼以外の兄弟7人全てを失っています。しかし、そんな中に於いても祖国を思い、そこに生きる人たちの想いを背負って走る彼の姿を応援せずにはいられませんでした。スーダン・南スーダンの方々が経験してきた過去は、私たちの生きる日本とはかけ離れており、自分事として捉えるには難しい内容でしたが、国際社会に身を置くものとして、決して我々にとっても他人事ではありません。そんな現実に対し、私たちには何が出来るだろうかと考えさせられる機会となりました。
映画上映ののち、スーダン・南スーダンにて国境なき医師団のロジスティシャンとして活動されていた川内勇希氏(元青年海外協力隊タンザニア隊員 職種:自動車整備)に、両国の現状に関してご講演頂きました。まず、国境なき医師団に関しご説明頂き、団体として行われている支援活動や両国の文化的背景・宗教等に関して、両国に於いてのロジスティシャンとしての活動についてお話されました。その後JICA海外協力隊での活動紹介や、協力隊からのキャリアチェンジのお話を分かりやすくお話頂きました。ご参加頂いた皆様からも積極的な質問が出されて活発な質疑応答の場となり、現地の状況や川内さん自身について、それぞれでの活動内容に関して、深く知る事の出来る機会となりました。
2月13日参加者で”J”のポーズ。
ゲスト講演中の様子
川内さん国境なき医師団活動写真
川内さん協力隊活動写真
ここで、参加いただいたみなさまの声を紹介します。※一部抜粋
JICA海外協力隊は、国際協力の様々な選択肢の中のひとつです。映画や協力隊ナビを通して、参加者の皆様と共に考え、世界をより良いものにしていく為に、私たちに出来る事を具体的にイメージ出来る機会となれば幸いです。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
今年度最後となる次回のJICA海外協力隊ナビは、3月5日(土)10時から、対面・オンラインのハイブリッド式にて、12月にザンビアより帰国された、元JICA海外協力隊員の山本恵理さん(職種:障害児・者支援)をゲストに、帰国活動報告を予定しています。奮ってのご参加お待ちしております。
*JICA海外協力隊ナビでは、JICA海外協力隊経験者による活動報告会やワークショップ、あなたが知らないかもしれない世界の現状や世界が抱える課題を知るドキュメンタリー映画上映などを行っています。
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