<イベント報告・佐賀>佐賀でJICA海外協力隊ナビ2021年度第12回、帰国報告会を実施しました!

2022年3月9日

ゲスト講演中の様子

質疑応答中の様子

ザンビアの現地語でさよなら「ティザオナーナ!」

3月5日参加者で”J”のポーズ。

 2022年3月5日(土)、オンラインにてJICA海外協力隊ナビを開催しました。

 第12回目となる2021年度最後の協力隊ナビでは、12月にザンビアより帰国された元JICA海外協力隊員の山本恵理さん(職種:障害児・者支援)をゲストに、帰国活動報告を実施しました。
 山本さんの帰国報告では、先ず始めに、なぜ協力隊を目指した理由や今までの経歴等を含めた自己紹介、その後はザンビアの現地情報について、沢山のお写真や動画を用いてご紹介頂きました。更にコロナ禍での協力隊活動や一時帰国中の山本さんご自身の活動について、最後に現地での実際の隊員活動に関して詳しくお話頂きました。
 ザンビアの現地情報の紹介時には、ザンビアの主食であるシマを現地の方が作っている様子や、それを男の子が食べている様子を動画で見せて頂き、臨場感が伝わってきました。
 また、コロナ禍に於いて現地ではどのような対処がなされ、隊員が一時帰国したかの様子や、一時帰国中に地元武雄市の災害復興支援団体で活動されていた事、出国前に勤めていた日本の特別支援学校で講師をされていた事等をご紹介頂きました。また、一時帰国前後で任地の変更があった事やそれに伴い使用言語が変更になった経緯などを、表を用いて分かり易く説明されました。新型コロナウィルスによって、ザンビアに再赴任後も思うような活動が出来なかった事が発表から垣間見えましたが、一時帰国中の特別支援学校での学び等を活かして、試行錯誤しながらも出来るだけの事を一生懸命に行ってらっしゃった様子が伝わってきました。
 山本さんには、当方が毎月1回行っているJICA海外協力隊広報番組「Jump to the world」の「月間えり」という現地レポートコーナーにて毎月現地情報を共有頂いておりましたが、とても前向きなレポート内容ばかりで、パーソナリティとしても元気を与えて貰っていました。しかし、その裏で沢山の苦悩や試行錯誤があった事を今回の帰国報告会で知る事が出来ました。沢山のご苦労の中でもご自身と向き合い、多くの困難を乗り越えられた山本さんでしたが、そこで得た強みは「ザンビアでも暮らしていけた自分」との事。「ザンビアでの生活を乗り越えた自分はきっとこれからも何とかなる!」と穏やかな口調ながら、力強いお言葉を頂きました。
 帰国後は、一時帰国中に活動されていた災害支援団体の「一般社団法人おもやい」でお仕事をされています。協力隊経験を経て得た学びや強みを、地元で活かしていかれる山本さんを心から尊敬しています。そして、これからのご活躍もお祈りしています。山本さん、この度はご登壇ありがとうございました。

 このように、活動報告を実施することで、隊員の素晴らしい体験や得られた学びを多くの皆様に共有出来たことを大変嬉しく思います。このJICA海外協力隊ナビを通して、JICA海外協力隊について知って頂くだけでなく、私たちが住む世界・地球のこと、これからの私たちの未来について考えることが出来る機会になれば幸いです。
(当日の様子は佐賀県国際交流協会Facebookにてご覧頂けます。)
 ご試聴頂いたみなさま、本当にありがとうございました。そして一年を通し、JICA海外協力隊ナビにご参加頂きましたみなさま、誠にありがとうございました。
 
*JICA海外協力隊ナビでは、JICA海外協力隊経験者による活動報告会やワークショップ、あなたが知らないかもしれない世界の現状や世界が抱える課題を知るドキュメンタリー映画上映などを行っています。

お問い合わせ:
  JICAデスク佐賀 担当:武田
  TEL:0952-25-7921 ((公財)佐賀県国際交流協会内)
  Eメール:jicadpd-desk-sagaken@jica.go.jp