<イベント報告・佐賀>佐賀でJICA海外協力隊ナビ(2021年度第1回)を開催しました!

2021年4月26日

4月18日参加者でJICAの“J”のポーズ!

 2021年4月18日(日)、オンラインにてJICA海外協力隊ナビを開催しました。
 JICA海外協力隊ナビでは、JICA海外協力隊経験者による活動報告会やワークショップ、開発途上国をはじめ世界の現状や課題を知るドキュメンタリー映画上映などを行っています。
 2021年度第1回目となる今回の協力隊ナビでは、東ティモールに体育教師として派遣されていたJICA海外協力隊員の方で、新型コロナの影響により一時帰国後、特別任期短縮をされ日本の学校に復職された方による、オンライン活動報告を開催しました。活動中は、教会付属の私立小中高一貫校で、同僚教師と体育実技実践、指導書作成、学校運営の支援などを行われました。
 ゲストの方の赴任先は教会附属の学校という事で、日常生活も同僚の先生方と一緒に、教会で生活されました。四六時中、同僚と同じ環境下で過ごし、何をするにも神父である校長先生のタイミングで生活しなければならなかったと話され、自由時間のない生活はなかなか辛いものがあるように感じましたが、ご登壇頂いたゲストは、そんなことも乗り越えるようなパワフルな方で、日々の生活を楽しんでおられたことがお話しの様子から伺えました。
 特に素敵だと感じた話は、出席率が重要視されていなかった学校で、出席簿・生徒名簿を作成された事でした。その名簿には生徒の名前のみならず、生徒の写真や住所、好きな事、将来の夢が書かれており、一目で誰かが分かり出欠が取りやすいというだけでなく、生徒それぞれをより理解しようという気持ちが伝わってくるものでした。そして出欠簿は現地の学校からも受け入れられ、定着し広がって学校全体に出席簿が導入されました。驚く事は、いかに体育やその他情操教育と言われる分野の教育が、言語を介さずとも伝わりやすい分野であるとはいえ、たったの8か月間の活動で行われたという事です。日本で教師経験のある隊員が現地の既存の教育システムにどこまで介入できるものかを考えさせられる活動報告になりました。発表の最後に、豪雨・洪水災害に合われた東ティモールの方々を思い演奏されたオカリナの音色が心に沁み入りました。
 このように、間接的ではあるものの、オンラインで活動報告を実施することで、隊員の素晴らしい体験や得られた学びを多くの皆様にシェアが出来たことを大変嬉しく思います。今後も、オンラインでのイベントを引き続き行っていく事で、地域を越えた交流・情報のシェアに繋がっていければと思います。
 JICA海外協力隊ナビを通して、JICA海外協力隊について知って頂くだけでなく、私たちが住む世界・地球のこと、これからの私たちの未来について考えることが出来る機会になれば幸いです。
 (当日の様子は佐賀県国際交流協会Facebookにてご覧頂けます。)

ご試聴頂いたみなさま、本当にありがとうございました。
5月のJICA海外協力隊ナビは、元青年海外協力隊モロッコ隊員による陶芸ワークショップを予定していますので、ぜひ次回もお楽しみに!

(JICAデスク佐賀 担当:武田)