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<イベント報告・佐賀>佐賀でJICA海外協力隊ナビ2021年度第6回、JICA海外協力隊マーシャル諸島隊員による活動報告を開催しました!

2021年10月18日

9月26日参加者でJICAの“J”のポーズ!

活動報告の様子

マーシャル語の「またね!」“グッドナイト”でお別れ!

 9月26日(日)、JICA海外協力隊ナビをオンラインにて開催しました。
 JICA海外協力隊ナビでは、JICA海外協力隊経験者による活動報告会やワークショップ、開発途上国をはじめ世界の現状や課題を知るドキュメンタリー映画上映などを行っています。

 2021年度第6回目となる今回の協力隊ナビでは、マーシャル諸島に理学療法士として派遣されていたJICA海外協力隊員の吉野純さんをゲストに、オンライン活動報告会を開催しました。吉野さんは、隊員活動中、現地でリハビリテーションの普及活動や、マーシャル諸島国内で深刻な問題として挙げられている糖尿病への対策活動を行われていました。
 国土がサンゴ礁でできていて土が無い為、農耕が行えないとの事。それゆえに野菜類は輸入したものとなります。しかし輸入品は大変高額で一般市民はなかなか手に入れられないという現状。キャベツ1個でも1,000円するとの事です。そのような理由で野菜不足のためか、世界的に見ても糖尿病罹患率が断トツで多いそうです。糖尿病が悪化すると、下肢への血流が滞り足の壊疽がおき、最悪、足を切断することにもなります。また、糖尿病になると傷の治りが悪いという特徴も見られます。吉野さんはそういった方々へ、リハビリテーションは勿論のこと、患者さん達が術後をどのように過ごすかの糖尿病の管理指導を行われました。マーシャル諸島には理学療法士の資格が無いためその部分は外国人の雇用に頼っているとの事ですが、看護師資格はあるので、看護学校の学生に対するリハビリテーションの教育も実施されたそうです。普通、派遣された職場での活動のみに注力しがちですが、職場から一歩外へ出て、マーシャル諸島の未来を担う学生の方々への教育にも活動の手を広げられた事は、大変すばらしいと感じました。
 様々なデータを用いながら、自身の活動内容のみに限らず、任国事情を紹介頂きながら、活動現場で起きている事象が何によって引き起こされているのかといった考察を含んだ、アカデミックな活動報告をおこなっていただきました。
 吉野さんは、2020年3月に新型コロナウィルス感染拡大によって帰国されましたが、「登録隊員」という形での活動任期が9か月残っています。マーシャル諸島へ再赴任され、ご自身の満足のいく活動が最後まで行える事を願っています。
 このように、活動報告を実施することで、隊員の素晴らしい体験や得られた学びを多くの皆様に共有出来たことを大変嬉しく思います。今後も、オンラインでのイベントを引き続き行っていく事で、地域を越えた交流や情報の共有アに繋げていければと願っています。
 
 JICA海外協力隊ナビを通して、JICA海外協力隊について知って頂くだけでなく、私たちが住む世界・地球のこと、これからの私たちの未来について考えることが出来る機会になれば幸いです。
(当日の様子は佐賀県国際交流協会Facebookにてご覧頂けます。)

 ご試聴頂いたみなさま、本当にありがとうございました。
 11月のJICA海外協力隊ナビは、トンガ音楽隊員による音楽演奏会を予定していますので、ぜひ次回もお楽しみに!

お問い合わせ:
  JICAデスク佐賀 担当:武田
  TEL:0952-25-7921 ((公財)佐賀県国際交流協会内)
  Eメール:jicadpd-desk-sagaken@jica.go.jp