JICA海外協力隊広報番組「Jump to the World」(2021年度第11 回目)が放送されました!@佐賀

2021年12月14日

12月1日参加メンバーで”J”のポーズ。

 12月1日(水)19時から、佐賀のコミュニティラジオ「えびすFM」にてJICA海外協力隊広報番組「Jump to the World」の2021年度第11回目が放送されました。

 12月のメッセージテーマは、JICA海外協力隊の「協力隊活動を通して得たもの」でした。番組放送中に4通のメッセージが届きましたので、いくつか抜粋してご紹介します。ベナンOVの匿名希望さんが得たものは、人との繋がりと視野の広がり。農業の隊員として派遣された匿名希望さんですが、派遣前はただ農業をやれば良いと思っていたが、活動をする中で農業をするのは現地の人であるという当たり前の事に気づき、自身の視野の狭さへの認識と、人への有難みを感じたそうです。

 20年前に中国に留学していたちっちさんは、日本の事や、政治、戦争に関する考え方などを問われ答えられない事もあったという中国OVのパーソナリテーの発言に共感し、メッセージをくださいました。ご自身も同様の体験をして、若くてもしっかり自国の事を考えている同世代の中国の方々に感動を覚え、その後自分の国の事を考える習慣がついて日本を愛おしく思うようになった事をメッセージ頂きました。皆さんのメッセージを伺いながら、日本とは異なる環境に身を置き様々な体験をする事で、多様な学びを得る事が出来るという事を改めて感じました。

 次に、ザンビアへ再赴任されたの山本恵理隊員による現地レポート「月間えり」のコーナーへ。山本さんが11月末の活動終了間際に書かれた最終レポートを送ってくださいました。最終レポートでは、ザンビアの観光地に関してご紹介頂きました。せっかくですので、レポートの大部分を抜粋してご紹介します。
 「最後のザンビアからのレポートでは、ザンビアの魅力を紹介できればと思っています。
 コロナ禍のため、広い広いザンビアを旅行することはできなかったことがとても残念でした。でも、ザンビアにはザ・アフリカの風景が広がる国立公園がいくつもあります。ザンビア最大、アフリカでも2番目の大きさで国内に生息する動物の8割が生息しているという「カフエ国立公園」や、首都ルサカから車で9時間の距離にあり、ウォーキングサファリの発祥の地である「サウスルワングワ国立公園」、ルサカからなんと車で3時間と比較的近い場所にあり、ザンベジ川沿いにあるためワニやカバ等の動物を見ることもできる「ロウワーザンベジ国立公園」などどこも魅力的です。残念ながら、実際に国立公園に行くことはできなかった私ですが、ルサカの街の中でも様々な動物を見ることができました。日本で見たことがあるサイズより一回り大きいトカゲは、至る所で目にしましたし、青い羽根の鳥やきれいな高い声で鳴く鳥、同期隊員曰くタンクトップを着ているかのようなカラスなどなど…豊富な種類の鳥たちも街中で見ることができました。さらに配属先近くのゴルフ場の敷地内には、野生なのか、放し飼いされているのかはわかりませんが、まるで奈良公園の鹿のようにインパラが自由に歩いているのを見かけてとても驚きました。
 ザンビアといえば、ザンビアとジンバブエの境にある「ヴィクトリアの滝」は外せません。ザンビアでは現地語である「モシ・オ・トゥニャ(「雷鳴とどろく水煙」の意味)」で呼ばれているこの滝は、世界三大瀑布の一つで、流れる水量は最大で毎分5億リットルになるそうです!想像もつきません。水量が最も多いのは4月で、乾季である11月には滝の岩肌が見える程水量が減るそうですが、ザンビア人曰く、どの季節も見どころがあるから、何回も行った方がいいそうです。私もいつか必ずリベンジしたいと思っています。
 ルサカの街の中だけでも魅力がたくさんです。私が住んでいる家の近くには、ザンビア大学があり、買い物の帰りに構内を通らせてもらうことがありますが、学部ごとの棟や学生寮、体育館など様々な建物や、広いグラウンド、さらには大木の林やため池まであります。散歩にはとても気持ちの良い場所で、たまに牛が構内の芝生を食んでいるときもあり、面白いです。
 また、密猟などで母象が殺されてしまった子象を保護し、ある程度大きくなったら国立公園に戻す活動をしている子象の保護施設「リラーイエレファントナーサリー」や、ショッピングモールの駐車場で毎週日曜日に開かれるサンデーマーケットでは、様々なザンビアのお土産を目にすることができます。大きな道路や建物が立ち並ぶ都会の風景と、一本小道に入れば、広いメイズ畑やどこまでも続くかのような赤土の道、色とりどりの野菜や果物が売られている青空マーケットなどのどかな風景が共存している不思議な街だなと思います。佐賀育ちの私にとっても、ほっとできる大好きな街でした。」
 7ヶ月に亘り、ザンビアの日常の風景から山本さんの活動で得た学びまで、さまざまな事をレポートして頂き、我々もたくさんのことを学ぶことができました。山本さん、長きにわたる現地レポート、ありがとうございました。

 恒例の「世界の国歌コーナー」は、今月4日に認定NPOあおぞら葉田甲太理事長を佐賀にお招きし開催した講演に関連し、カンボジア王国の国歌を流しました。

 今回メッセージをいただいた皆さま、リスナーの皆さま、本当にありがとうございました。今回ご紹介出来なかったメッセージは次回ご紹介させて頂きます。
 次回の放送予定は、2021年1月5日(水)19時から20時です。次回のメッセージテーマは JICA海外協力隊の「帰国後」です。次回もどうぞお聞き逃しなく!

【試聴方法】

1.えびすFM(89.6MHz )はコミュニティーFM局に認可される最大送信出力20Wで放送しています。
2.FMプラプラの無料アプリをダウンロード頂き、その中でえびすFMをチャンネル登録して頂くと、世界のどこからでもご試聴できます。
3.下記関連リンクのえびすFMのホームページからもご試聴可能です。

【ご案内】

・佐賀の多文化共生推進番組「SPIRA多文化わいわいわい」
公益財団法人佐賀県国際交流協会(SPIRA)が実施する番組も毎月第3水曜日19時-20時に放送中!

お問い合わせ:
  JICAデスク佐賀 担当:武田
  TEL:0952-25-7921 ((公財)佐賀県国際交流協会内)
  Eメール:jicadpd-desk-sagaken@jica.go.jp