浦添市と連携覚書を締結

2023年3月10日

【画像】 国際協力機構(JICA)沖縄センターは、3月10日、浦添市との連携覚書を締結しました。署名は浦添市役所にて倉科和子JICA沖縄所長と松本哲治浦添市長との間で行われました。

 この連携覚書は、開発途上地域への国際協力の効果的・効率的な実施および「太陽とみどりにあふれた国際性ゆたかな文化都市」を目指す浦添市の一層の発展を図り、ひいては開発途上地域と日本の地域の双方の発展と世界の安定に貢献することを目的としています。

 JICA沖縄は1985年に浦添市前田に国際協力事業団沖縄国際センターとして開設されて以降、沖縄県におけるJICAの拠点として活動してきました。1999年に公開セミナー等で利用する多目的室や図書資料室および広報展示スペース「JICAプラザ」から成るニライホールが完成してからは、さらに開かれた市民参加協力の拠点として地方自治体や学校、NGO、企業等との国際協力の結節点となっています。

 「第五次浦添市総合計画(2020-2030)」において、「世界へ羽ばたく多文化交流都市」を目指す浦添市は、JICA沖縄を国内外をはじめ様々な市民活動や人的交流が展開する国際交流拠点として位置づけており、JICA沖縄との協働による目標の実現が明記されています。

 浦添市とは長年にわたり研修員との地域交流やおきなわ国際協力・交流フェスティバルを共催してきた他、研修員受入や国際理解教育などの事業で沖縄県と連携してきました。また、市の防災・危機管理におけるセンター施設の利活用体制も整っています。

 2022年度は施設の設立から37年余りが経過し、JICA沖縄に求められる機能や在り方について、浦添市と検討・協議を行ってきたところ、地元自治体とJICAの連携強化の重要性について双方改めて確認し、今後、より一層の連携促進を目指すこととし、連携覚書を締結することとなりました。

連携覚書の主な内容は以下のとおりです。
(1) 開発途上地域からの技術研修員の受入れ、開発途上地域への専門家の派遣、草の根技術協力事業等の推進
(2) JICA海外協力隊事業への浦添市の参加、及び帰国したボランティアの浦添市における社会還元の促進
(3) 浦添市内企業の海外展開及びグローバルな産業人材育成等の促進
(4) 県内大学及びNGOによる国際協力及び国際協力を通じた浦添市の振興への寄与の促進
(5) 浦添市における国際理解、多文化共生及び日系社会との連携の促進
(6) 浦添市民の国際協力への理解の促進