石垣市で多文化共生シネクラブを実施しました!

2023年4月3日

「世界のいただきます(&各国の自慢のグルメ♪)」ポスターを会場に展示

ムスリムOKのお菓子探しで、みんな真剣!

「ビンゴ!」

 3月19日(日曜日)、石垣市において、第3回「多文化共生のためのシネクラブ」を開催しました(JICA沖縄と石垣市との共催)。当イベントは、在沖外国籍の方々と地域の方々が、映画でつながる「場づくり」を目指すもので、今回は、ヒージャー汁にされそうになったヤギの逃亡劇を描いた短編「やぎの散歩」を上映し、沖縄のヤギ食文化を通して、「世界の食の多様性」について考える場となりました。

 交流会では、石垣市役所の西表さんから「石垣市には現在、約600名の外国籍の方々が生活していて、中でも(国民の約9割がイスラム教徒といわれる)インドネシア国籍の方が増えている」との説明がありました。
 続いて、JICA沖縄国際協力推進員の本間さんから「イスラム教の食のきまり」について紹介があった後、各テーブルに配布された20種のお菓子のうち、「ムスリムの方もOK」のお菓子を選んでビンゴのマスを埋めるゲームに挑戦!本間さんから「イスラム教ではお酒や豚肉がタブー」と聞いた参加のみなさんは、「この添加物は大丈夫かな?」「それはダメでしょ!」など、お菓子のパッケージや原材料表示と真剣に向き合い、グループごとに四苦八苦しながらも、最後にはみんなそろって正解にたどりつき、「ビンゴ!」コールと笑顔の大団円の中、異文化への理解を深めました。(参加:約30名)

<参加の方々の感想(一部紹介/コメント内抜粋・省略あり)>
「ぼくは今まで、原材料名をあまりきにしたことがありませんでした。世界では気にする人がいることを知って/気にしてみようと思った」(小学生)
「クイズでイスラム教のことが知れて楽しかった!!」(小学生)
「映画もゲームもスタッフのお話もおもしろくてためになりました」(会社員)
「普段、食品表示を見ていないと気づいたことと/自分以外の価値観も大切にしたいと思いました」(公務員)
「国や宗教によって食べられるものと食べられないもの/不思議だけど、お互いに尊重し合って楽しくやるべき」(会社員)
「ラマダンを実際に体験された人の話が聞けるとは思わなかった」(主婦)
「文化・宗教・生活・考え方の違いを互いに受け入れながら生活していく大切さを学ぶことができました」(保育士)

開催概要
日時:2023年3月19日(日)14時半~15時半
場所:石垣市役所 コミュニティールーム
内容:映画「やぎの散歩(2009年・日本/英語字幕版)」の上映会と異文化交流会
主催:JICA沖縄
共催:石垣市