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統合自然災害リスク管理国家戦略強化プロジェクト

(日)統合自然災害リスク管理国家戦略強化プロジェクト
(英)Project for Strengthening National Strategy of Integrated Natural Disaster Risk Management
(葡)Fortalecimento da Estratégia Nacional de Gestão Integrada em Riscos de Desastres Naturais - GIDES

  • スキーム:技術協力プロジェクト
  • 実施機関:連邦政府機関:都市省(MCidades)、国家統合省(MI)、全国災害リスク管理センター(CENAD)、科学技術革新・通信省(MCTIC)、国家自然災害モニタリング・警報センター(CEMADEN)、鉱山エネルギー省(MME)ブラジル地質サービス(CPRM)
  • 日本側協力機関:国土交通省
  • 対象地域:ブラジリア連邦区、サンパウロ州、リオデジャネイロ州、サンタカタリーナ州
  • 実施期間:2013年7月-2017年11月(4年間)

背景

2011年1月には、リオデジャネイロ州で豪雨による土砂災害とフラッシュフラッド(鉄砲水)が発生し、行方不明者約400人、死者は800人を超え、約2万人が家を失うというブラジル史上最大の降雨に起因する災害が発生した。こうした中、ブラジル連邦政府は、上述のリオデジャネイロ州での土砂災害を契機に、国家開発計画に位置付けられるPPA(2012ー2015年)に初めて防災の視点を組み入れた「災害リスク管理・対応プログラム」を策定した。しかし、この体制は法令で制定されたばかりであり、精緻な観測も十分ではなく、降雨に起因すると考えられる土砂災害の予測能力は向上させる必要があった。また、災害リスクマップも地質や土壌雨量指数などが考慮されておらず、正確な災害リスクマップを作成するためには確かな根拠を持ったリスクの評価を実施する必要がある。さらに、土地の不正利用などを抑制する土地利用規制も法整備されていなかった。以上から、防災対策として必要とされる観測、予警報、リスク評価、都市計画のそれぞれのフェーズへの包括的なアプローチが必要であった。こうした背景から、ブラジル国政府は、主として土砂災害に係るリスクエリアの評価、都市拡張計画、復旧復興及び予警報システムの構築等非構造物対策を中心とした技術協力を、災害国であり、それらの分野で世界的に卓越した技術を有している我が国に要請し、JICAは2013年7月から4年間の計画で本技術協力プロジェクトを開始した。

実績

上位目標

リスク評価に基づく非構造物対策により、土砂災害リスクが軽減される。

プロジェクト目標

リスク評価・リスクマップに基づき、都市計画案の作成、災害予警報体制及び災害観測・予測システムが構築される。

期待される成果

活動

関連するプロジェクト

調査報告書/業務完了報告書

関連リンク

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国家災害リスク管理センター(CENAD)のオペレーションセンター

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災害現象とリスクマップの比較検証

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斜面崩壊の現象を調査分析する長期専門家