jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

日本での学びがコスタリカの法案に!! 

2025.05.27

日本での学びがコスタリカの法案に!!
アロンソ・サンチョ・アクーニャ帰国研修員のアクションプランがもとになった「コスタリカにおける技術革新的ベンチャーへの青年の参加を促進する法律」案

アロンソ・サンチョ・アクーニャ氏は、2024年10月21日~11月 2日にかけてJICA関西が実施した青年研修「地元資源を活用した産業振興(地域産業振興)」に参加しましたが、そこにおける学びがもととなり、この度「コスタリカにおける技術革新的ベンチャーへの青年の参加を促進する法律(No.de Expediente 24979 Ley para impulsar la participación de las juventudes en emprendimientos tecnológicos e innovadores en Costa Rica)」案が正式にコスタリカの国会に提出されました。

サンチョ・アクーニャ氏は、コスタリカ国会のジェイソン・バルベルデ・メンデス議員の立法顧問を務めており、研修の経験と日本で得た知識を元に、コスタリカのスタートアップを促進する法案のイニシアチブを、自身がアドバイザーを務めるバルベルデ・メンデス議員を通じて提案する必要性を感じたそうです。

そのため、サンチョ・アクーニャ氏は日本の研修中に策定したアクションプランに、「コスタリカにおける技術革新的ベンチャーへの青少年の参加を促進する法律」と題する法案を起草することを盛り込みました。

この法案は、スタートアップ企業の設立と資金調達を促進し、技術系企業で働くための若者のアカデミックな訓練を行うことを目的としています。

また、法的枠組みを通じてスタートアップのエコシステムを強化し、省庁、大学、民間セクター、その他主要なアクターを結び付けることも目指しています。

バルベルデ・メンデス議員によれば、この法律を提案する必要性は、アカデミックなトレーニングと技術生産部門との間のギャップを埋め、イノベーションへの教育投資の乏しさを解消し、教育を基盤とした国家的イノベーション・エコシステムを構築するための必要性から生まれたものだとのことです。

この法律がもたらす恩恵には、新しいテクノロジー企業や質の高い雇用の創出、教育への公共投資に対する見返りの向上、失業率の低下などが期待されています。

2025年5月15日に国会議事堂のホールで行われた法案の公式発表会には、吉田憲JICAコスタリカ支所長、大澤正喜企画調査員、エルネスト・ソラーノ、ヒメナ・ハエンの両プログラムオフィサーが招待されました。

日本の協力を目に見えるアウトプットとしてくれたJICAの帰国研修員であるサンチョ・アクーニャ氏の実行力と、彼のアクションプランの実施を法案の提出という形で支援して下さったジェイソン・バルベルデ議員の真摯な態度に感謝します。

帰国研修員 アロンソ・サンチョさんによる法案の説明。

ジェイソン・バルベルデ・メンデス議員による国会議事堂における法案の発表

ジェイソン・バルベルデ議員による法案の署名。写真右は吉田憲JICAコスタリカ支所長

国会内の議事場における記念写真

コスタリカ共和国歴代大統領サロンにて

本邦研修中に参加した「JICA関西秋祭り」時のアロンソさん。来場者にコスタリカのコーヒーを振舞い、本来は2時間の予定だったところ、大人気ということもあり終日ブースでコーヒーを淹れてくれた(写真:JICA関西提供)。

「JICA関西秋祭り」時のアロンソさん。通訳の方とともに(写真:JICA関西提供)。

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ