JICA帰国研修員がパプアニューギニアの課題解決に貢献
2025.05.19
2025年5月9日(金)、70名を超える政府関係者が集まり、日本への留学から帰国した3名のJICA奨学生の帰国報告会および1名の短期研修員の発表会を実施しました。
鉱物資源庁 エグゼクティブマネージャー スピーチ
全国空港公団専務理事、トム・ノウ氏による閉会の辞。
帰国した3名の奨学生のうち、鉱物資源庁の探査地質学者であるベニー・ポケ氏は、「モロベ花崗閃緑岩の希土類鉱物と地球化学的特徴」を説明し、空港公社のエンジニアであるポディ・ヴァイ氏は「パプアニューギニアの空港インフラの強化」に関する研究報告で、同国の空港強化に向けた重要な提言を発表し、そして、国立農業研究所の研究者であるタイ・クイ氏は、「極端気象条件下におけるサツマイモの土壌栽培技術の評価と数値予測」について発表を行いました。それぞれの奨学生は、研究分野における更なる研究の向上の必要性と、この継続的な研究を実施するためのパートナーからの支援の必要性を改めて強調しました。
短期研修員のエネルギー庁のエンジニアであるキャロル・ポコン氏による発表では、日本の研修「水力発電開発促進」で学んだことを踏まえて作成した今後のアクションプランの実施により、パプアニューギニアの電力供給における改善に貢献していきたい旨、強調しました。
在パプアニューギニア日本大使館 望月大使 スピーチ
JICA PNG事務所 松岡所長 スピーチ
・パプアニューギニアにおける人材育成へのJICA支援
JICAは、帰国した研究者や研修参加者が日本で得た知識と経験をそれぞれの所属機関、高等教育機関、研究機関と共有できるよう、関係機関と連携して、これらのセミナーの開催を継続的に実施しています。本報告会では、パプアニューギニアが直面する喫緊の開発課題について更なる対話を促進し、帰国研修員の研究やアクションプランがそれらの課題に対して、どのように対処できるかを示すことを目的としています。
JICAは1974年以来、5000名近くのパプアニューギニア政府関係者に対し、日本での研修と留学の機会を提供してきました。今後も、以下の研修機会の提供することを通じて、同国パプアニューギニアの持続可能な発展と、日本との関係強化に向けて貢献していきます。
・短期研修:
1.課題別研修
2.青年研修 ※本邦研修 | 事業について - JICA
・パプアニューギニアで提供される留学プログラム:
1.SDGsグローバルリーダー奨学金プログラム(全セクター)
2.Kizuna奨学金プログラム(鉱物・資源セクター)
3.Agrinet奨学金プログラム(食料安全保障)
4.道路アセットマネジメントプログラム - RAMP奨学金プログラム(インフラ)
5.人材育成奨学計画(JDS)プログラム(ガバナンス、経済、政策立案 等)
また、パプアニューギニアの放送局(EMTV)にも報道されました。(映像再生:21分頃)
NATIONAL EMTV NEWS | 6PM | FRIDAY 09th MAY, 2025 - YouTube
JICA研修員の帰国報告・アクションプラン発表会の集合写真
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