jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

未来の海を守る小さな一歩 ~PNGの子供たちがビーチクリーンアップを実施~

#4 質の高い教育をみんなに
SDGs
#14 海の豊かさを守ろう
SDGs
#15 陸の豊かさも守ろう
SDGs

2025.06.13

2025年6月5日、世界環境デーにあわせて、ポートモレスビーのエラビーチで清掃活動が行われました。この活動はセントラル州ソゲリ小学校で海外協力隊として活躍する内山隊員の発案で、同校の60名以上の児童を中心に、JICAボランティア、JICAパプアニューギニア事務所関係者、首都圏庁関係者が参加し、力を合わせてビーチのごみ拾いに取り組みました。

今年の世界環境デーのテーマは「プラスチック汚染をなくそう(Beat Plastic Pollution)」。海岸に打ち上げられたペットボトルやビニール袋などのごみを前に、子どもたちは環境問題の深刻さを肌で感じながら、行動の大切さを学びました。

国際絵画コンテストでの入賞もサプライズ!

この日はもうひとつ、うれしいニュースがありました。日本で開催された国際環境絵画コンテスト( 第32回世界こども図画コンテスト )で、ソゲリ小学校の児童2名が見事入賞! 松岡JICA PNG事務所長から賞状と記念品が手渡され、会場には温かい拍手が響きました。
「自分の絵が表彰されるなんて思わなかった!」そんな声も聞かれ、子どもたちにとって忘れられない1日となったようです。

サンゴ礁の授業と再生体験も
イベントでは、環境学習も行われました。サンゴ礁がどんな生きものか、海の中でどんな役割を果たしているかを学んだあと、児童たちは実際に「サンゴ再生フレーム」への取り付け作業にも挑戦。子どもたちは目を輝かせながら作業に取り組んでいました。

ごみ拾いから始まる未来への一歩
最後はみんなで手袋とごみ袋を手に、浜辺のプラスチックごみや散乱する廃棄物の回収に取り組みました。この清掃活動を通じて、地域と若い世代が協力しながら環境を守ることの大切さが実感されました。

内山隊員は、「私はソゲリ小学校で算数や理科の授業のほか、環境教育も行っています。プラスチックは生物分解されず、自然界にそのまま汚染物質として残り続けるといったことも知らない子たちも多かったのですが、子どもの時からこうしたことを意識し、環境保全活動を行うことがとても重要です」と語りました。

この活動を通じて、子どもたちのみならず、大人も含めた皆さんが日常生活での環境保全を意識し、行動するきっかけとなることが期待されています。

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