パプアニューギニアのリンパ系フィラリア症抑制のために


2025.09.22
2025.09.22
8月28日、「リンパ系フィラリア症(LF)対策プロジェクトフェーズ2」は第2回合同調整委員会(JCC)会議を開催し、国家保健省(NDoH)、国際協力機構(JICA)、世界保健機関(WHO)のプロジェクト関係者が事業進捗や成果を確認しました。
プロジェクトの進捗確認においては、特に州保健局(PHAs)との緊密な協力と積極的な地域社会の関与を通じて、遠隔地を含む高い集団薬剤投与(MDA)カバレッジの達成において、特に成果が見られました。
会議では、NDoH LF技術担当官のメアリー氏が「プロジェクト活動の実施に影響を与える主な要因は資金」と述べ、「計画的な資金調達と適切な啓発活動が、質の高いプライマリーヘルスサービスにアクセスするための条件を整える上で重要」とも強調しました。NDoH疾病管理部代表のカイマ医師はさらに、「プロジェクトの自立運営が実施期間中およびその後も持続できるように、我々の責任を再確認する必要がある」と強調しました。
WHOの技術担当官は、「JCC会議では、プロジェクトから得られた知見を関係者間で共有し、それらをWHO監視評価ガイドラインと照らし合わせるべき。そうすることで、政府が資金に関する情報に基づいた予算配分を行えるようになる」と、繰り返し述べました。
今年は「顧みられない熱帯病(NTDs)国家戦略計画(2025年~2029年)」が発表され、LFを含む優先的に排除すべき疾病が示されました。また、PNGは今年「トラコーマ制圧証明書」をWHOから正式に授与されました。
LFや他のNTDsの公衆衛生上の課題は、疾病、プログラム、財源といった他方面からのアプローチを通じて克服可能となり、効果的な計画、着実な調整、堅実な人材育成、そして献身的な関係者との緊密な協力によって達成されます。JICAは引き続き、パプアニューギニアのリンパ系フィラリア症の撲滅に向けて取り組んでいきます。
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