課題別研修で学んだ日本の矯正理念とPNGでの新たな挑戦‐帰国研修員(PNG司法省)
2026.01.09
2026.01.09
パプアニューギニア(PNG)司法省の副主任仮釈放担当官のジョン・ロコ氏が、JICAの課題別研修「矯正施設の運営及び犯罪者の更生」に参加しました。この研修には世界14か国から参加者が集まり、矯正施設の安全で適切な運営、犯罪者の施設内処遇における課題、犯罪者の社会内処遇及び再犯防止における課題をテーマにして、日本の矯正制度を参考にしながら学びを深めました。
ロコ氏は、研修を振り返り、次のように語っています。
「日本が重視する『更生』『社会復帰』『人権尊重』という理念を深く理解できました。講義だけでなく、刑務所や厚生施設の視察を通じて、現場の取り組みや最新技術を直接できたことは大きな収穫です。」さらに、「専門知識の習得だけでなく、異文化交流や(研修員同士の)ネットワークづくりにもつながりました。ワークショップや事例研究では、各国の課題に応じた解決策を議論し、実践的な知見を得ることができました。」と話しました。
また、日本滞在については、「清潔で安全な環境、温かいおもてなし、多彩で美味しい日本食、歴史と現代が調和する街並みを通じて、日本文化の奥深さを実感しました。」と振り返りました。
ロコ氏は、今回の研修で得た知識や経験を活かし、PNGで「国家移行センター(National Transition Centre for Prisoners)」の設立に取り組むと表明しました。このセンターは、刑務所出所者や仮釈放者、少年を対象に社会復帰を支援する仕組みを整え、再犯防止と安全な社会づくりを目指します。地域社会やNGO、宗教団体と連携し、国家の犯罪防止政策や「ビジョン2050」とも連動する計画です。さらに、研修で学んだ知識を共有し、若手職員の育成や政策提言、地域での啓発活動にも取り組む意向を示しました。
JICAは今後も、法の支配の実現に向けてPNG政府と協力していきます。
●関連リンク
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・市場志向型農業に向けた新農業プロジェクト 討議議事録の署名
・パプアニューギニアで活動するJICAボランティア、1年の成果を報告
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