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未来の教師を育てる ― 海外協力隊員が教員養成校で算数教育研修を実施

#4 質の高い教育をみんなに
SDGs

2026.07.10

パプアニューギニアでは現在、子どもたちの理解度や学習到達度を重視する「基準達成型カリキュラム(SBC)」への移行が進められています。子どもたち一人ひとりの理解度を重視する新しい教育への転換が進む中、現場でその担い手となる教師の育成が重要な課題となっています。

こうした中、ミルンベイ州に新設された教員養成校では、JICAのSTEPMASプロジェクトで開発された教員養成マニュアルを活用した教員養成が始まっています。一方で、教員や学生からは、新しい指導法をどのように授業で実践するのかについて、より具体的に学びたいという声が寄せられています。

そこで2026年7月6日と7日の2日間、ミルンベイ州アロタウの小学校で活動するJICA海外協力隊の村岸隊員が、ミルンベイ教員養成校で算数教育研修を実施しました。研修には教員養成校の学生57名と教員4名が参加しました。

教師になる学生たちへ、実践的な学びを

今回の研修では、
・算数科における基準達成型指導法
・JICA算数教科書を活用した授業計画の立て方
・算数科の模擬授業
の3つをテーマに取り上げました。

教員養成校で学ぶ学生たちは、卒業後にパプアニューギニア各地の小学校で教壇に立つことになります。そのため、一人の教師への支援は、将来その教師から学ぶ多くの子どもたちへの支援にもつながります。

村岸隊員は、日頃から小学校で授業を行う中で、現場の教員がどのような課題を抱えているのかを把握しています。今回の研修では、その経験を活かし、学生たちが将来の教育現場で実践できるよう、授業づくりの考え方や教材活用のポイントを具体的に紹介しました。特に模擬授業では、子どもたちの理解を確認しながら学習を進める授業の進め方を実際に示し、学生や教員が授業のイメージを深める機会となりました。

参加者から寄せられた期待の声

研修後、学生からは、「新しいカリキュラムを授業で実践するための基本的な指導方法を学ぶことができて良かった。」「次回は授業計画についてさらに詳しく学びたい」といった声が寄せられました。

また、教員からは、「新しい指導法を授業でどのように実践するか難しさを感じていたため、実際の授業を見ることで具体的なイメージを持つことができた」との声が聞かれました。

未来の子どもたちの学びにつなげるために

村岸隊員は、養成校教員との綿密な打合せを行い、学生や教員のニーズに合った研修内容を準備しました。研修後も多くの質問が寄せられるなど、参加者の学習意欲の高さが感じられました。今後は他地域で活動する教育隊員とも連携し、算数に加えて理科分野の研修も実施する予定です。

教員養成校への支援は、未来の教師を育てることで、その先にいる全国の子どもたちの学びにつながります。今回の研修は、パプアニューギニアの教育改革を支える次世代教師の育成に向けた取り組みの一つとなりました。

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