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子どもたちが描く、パプアニューギニアの文化 ― West Goroka Primary School デザインアートコンテスト ―

#4 質の高い教育をみんなに
SDGs

2026.10.06

J.K. McCarthy Museumで展示中の作品


パプアニューギニアのゴロカで、JICA海外協力隊員(コンピュータ技術)として活動している小山です。J.K. McCarthy Museum, Goroka(以下、ゴロカ博物館)に配属され、文化財保全や博物館資料の情報整理、デジタル保存などに取り組んでいます。

今回、ゴロカ博物館とWest Goroka Primary Schoolとの協働により、児童を対象としたデザインアートコンテストを実施しました。
この取り組みは、学校と博物館の連携を通じて、子どもたちが地域の文化や歴史について考え、自ら表現する機会をつくることを目的に企画したものです。
実施にあたっては、青少年活動隊員の満尾隊員にも学校関係者との連絡・調整や打ち合わせなどにご協力いただき、約4か月間の準備を経て、コンテストを実現することができました。

作品を手にする生徒たちとアートの先生と隊員/右から1人目が筆者

デザインアートコンテストの実施に向け、学校関係者と進め方や選考方法について協議

West Goroka Primary Schoolで行われた表彰式

今回のデザインアートコンテストのテーマは、「My Culture and Traditional Heritage(私の文化と伝統遺産)」です。
児童たちには、自分たちが大切だと思う文化や伝統、地域の風景などを、絵を通して自由に表現してもらいました。実施にあたっては、学校関係者とゴロカ博物館で相談を重ねながら、コンテストの進め方や作品の選考・評価方法について確認しました。
応募された作品には、伝統的な衣装や装飾、自然、建物、動植物など、児童それぞれの視点から見たパプアニューギニアの文化が描かれていました。同じ「文化」というテーマでも、何を選び、どのような色や形で表現するかは一人ひとり異なります。作品からは、子どもたちがそれぞれの視点で文化を捉え、自分なりの方法で表現していることがうかがえました。
選考後には、West Goroka Primary Schoolで表彰を行いました。受賞した児童には、ゴロカ博物館と学校が共同で準備した表彰状を贈りました。学校との話し合いから始まった活動が、児童による作品制作と表彰という具体的な形につながりました。

今回のプロジェクトは、学校での活動だけで終わるものではありません。
児童たちの作品をゴロカ博物館に展示し、地域の方々や観光客など、博物館を訪れる人々にも見てもらえるようにしました。展示作業は博物館スタッフとともに行い、館内には児童たちが描いた色鮮やかな作品が並びました。
ゴロカ博物館では、地域に受け継がれてきた文化財や歴史資料の保存・展示を行っています。今回、そこに子どもたちによる現代の文化表現を加えることで、次世代が自らの文化についてどのように捉え、表現しているのかを地域の方々や来館者に紹介する機会となりました。
今回のコンテストは、この協働の中で初めて実施した試みです。また、博物館の了承のもと、今後の子どもたちのアート活動を支えるための募金箱も展示スペースに設置しました。寄せられた支援は博物館で管理し、今後のデザインアートコンテストで使用する絵具やブラシなどの画材や、活動運営に必要な経費として活用する予定です。

博物館は、文化財や歴史資料を保存・継承するだけでなく、学校や地域と連携し、次世代が文化に触れ、考え、表現する機会を提供する役割も担うことができます。
今回の取り組みでは、学校関係者との話し合いから始まり、児童による作品制作、学校での表彰、そして博物館での展示まで、学校と博物館が協力しながら活動を進めることができました。
今後も学校や地域の方々と相談しながら、子どもたちが地域の文化を知り、自分自身の視点で考え、表現できる機会を少しずつ増やしていきたいと考えています。

J.K. McCarthy Museumでの作品展示 ※今後の子どもたちのアート活動を支える募金箱も設置しています

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