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技術協力「持続的なコメ振興プロジェクト(Eco-PRiDe)」の開始

#2 飢餓をゼロに
SDGs
#13 気候変動に具体的な対策を
SDGs

2024.07.16

 技術協力「持続的なコメ振興プロジェクト(Eco-PRiDe)」の開始にあたり、JICAウガンダ事務所はプロジェクト専門家とともに、パートナー機関であるウガンダ国農業・畜産・水産省(MAAIF)及び国立農業研究機構(NARO)への表敬訪問を行いました。

 豊富な水資源と肥沃な土壌に恵まれたウガンダでは、就労人口の約7割が農業に従事しており、同国の主要産業となっています。JICAは、日本が有する高い農業技術と豊富な知識を活かして、ウガンダにおける稲作の支援に取り組んでおり、本年はその開始から20年を迎えます。技術協力、無償資金協力、JICA海外協力隊の派遣など、JICAの包括的な取り組みはウガンダ国政府からも高く評価されています。中でも、技術協力の初代専門家として派遣された坪井達史氏は、ネリカ米の普及を通じた稲作振興への功績が称えられ、2022年にムセベニ大統領より最高位の勲章である「Golden Jubilee」が授与されました。

(「ミスター・ネリカ」坪井達史氏)

 Eco-PRiDeの前身として2011年から2024年3月まで実施されたコメ振興プロジェクト(PRiDe)フェーズⅠでは、生産量の増加及び生産性の改善を目的として、ウガンダの栽培環境に適した品種や技術の開発、またそれらの普及を目的とした農業普及員や農家への研修を実施し、稲作人材の能力強化及び収入向上に貢献しました。更に、南スーダン・コンゴ民主共和国との国境に接する西ナイル地域では、難民を対象として稲作研修を実施し、難民の生計向上や食料安全保障の確保にも寄与しました。

 Eco-PRiDeでは、これらの取り組みを継続するとともに、気候変動への適応や環境保全の必要性を背景に、土壌保全や優良種子の生産など、環境負荷の少ない持続可能な稲作技術の研究・開発・推進にも取り組みます。

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