CASSIOPEIA プロジェクト 紹介

「ルサカ州総合病院経営能力強化プロジェクト」は、2021年5月27日から2026年5月26日までの5年間の予定で実施中の技術協力プロジェクトです。ザンビア政府は、保健省を通じてJICAと協力し、医療保健サービスの質向上に取り組んできましたが、急激な人口増加や、1次レベル・2次レベル・3次レベルそれぞれの病院の管理と調整に関連する課題が存在しています。

医薬品、医療消耗品、医療機器の管理において、メンテナンス体制の不足、技術者の不足、消耗品やスペアパーツの入手困難さ、予防保全体制の欠如など、病院が抱える課題は多岐にわたります。さらに、管理職が不足しており、しばしば病院の運営と管理を兼任することが多く、その結果、病院の戦略的運営が効果的に行えない状況となっています。そのような状況から、JICAは、ルサカ州の総合病院の管理能力を強化するための、通称「カシオペア・プロジェクト」（カシオペアは、5つの対象病院が5つ星品質の医療サービス提供を目指すことを意味しています）を通じて、モニタリングデータに基づいた問題解決の能力強化、感染管理の強化、医薬品・消耗品の在庫管理、医療機器のメンテナンス、そしてルサカ州の5つの1次レベル病院（チレンジェ、チパタ、チャワマ、カニャマ、マテロ）、ルサカ州保健局、ルサカ郡保健局及びザンビア保健省間の連携の強化をサポートに取り組んできました。

このプロジェクトの目的は、病院の質向上のためにルサカの1次レベル病院の運営管理能力を強化・向上させ、質の高い医療サービスを提供することです。ルサカ地区総合病院経営能力強化プロジェクトには、以下の4つの主要な成果分野があります：