日本・パナマ二国間ダイアログ「コロナ禍におけるゲノムサーベイランスの経験」

2022年9月9日

国際協力機構(JICA)は、パナマ時間2022年9月1日(木)に、国立感染症研究所(NIID)及びパナマのゴルガス記念研究所と共に、コロナ禍における両国の感染症サーベイランス(注1)の経験の共有を目的としたオンラインセミナー、「日本・パナマ二国間ダイアログ:コロナ禍におけるゲノムサーベイランスの経験」を実施しました。

同セミナーでは、両国の感染症サーベイランス分野の第一線で活躍されている専門家をお呼びし、日本側からは、NIID病原体ゲノム解析研究センターの黒田誠センター長、同感染症疫学センターの神垣太郎室長、パナマ側からゴルガス記念研究所ゲノム部のAlexander Martinez部長に両国における感染動向やサーベイランスシステム等についてご講演いただきました。またセミナー後半には、両国の感染症サーベイランス体制や課題について活発な意見交換が行われました。

現在JICAは、ゴルガス記念研究所の検査・分析能力強化を目的に、「パナマにおけるCOVID-19他新興感染症に係るサーベイランス及び検査能力向上プロジェクト」を実施しています。今回のセミナーは、同事業の技術支援の一環として行われたもので、ゴルガス記念研究所のJuan Miguel Pascale所長からも、JICA及びNIIDの支援について感謝の言葉が述べられました。

JICAは、「JICA世界保健医療イニシアティブ」(注2)を推進しつつ、パナマの人々が健康で安心して生活することができるよう、感染症サーベイランス体制の強化に向けて引き続き取り組んでいきます。

(注1)感染症サーベイランスとは、感染症の流行を早期発見するため、感染症の発生状況を把握し、得られた情報を解析し、感染症を予防するために還元・活用することを指す。

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