田中理事長がベトナムを訪問

2023年3月16日

マイ共産党書記局常務と

日越外交関係樹立50周年記念ハイレベル経済セミナーオープニング

日越外交関係樹立50周年記念ハイレベル経済セミナーに登壇

日越大でのJICAチェア特別講義

日越大の学生との交流

田中明彦JICA理事長は、3月5日から8日にかけてベトナムを訪れました。2023年は日本とベトナムの外交関係樹立50周年にあたります。田中理事長はハイレベル経済セミナーに登壇したほか、政府要人との会談、協力事業の視察を行い、日越大学でJICAチェア特別講義を実施しました。

チュオン・ティ・マイ共産党書記局常務との会談では、冒頭、マイ氏はベトナムの発展に対する日本の貢献を高く評価した上で、今後もODAを積極的に活用したいとの期待を述べました。加えて、共産党幹部向け研修を高く評価するとともに、二国間関係の更なる強化に向け緊密に連携したいとの発言がありました。
これに対し、田中理事長は、マイ氏の共産党書記局常務への就任(注)に祝意を表し、今回、2013年の訪問時には建設中だったノイバイ空港第二ターミナルやニャッタン橋を使ってスムーズにハノイ市内に移動できた、ベトナムの成長にJICAがパートナーとして伴走できたことを喜ばしく思う、とベトナムの人々の努力を称えました。

3月7日、日越外交関係樹立50周年を記念してハイレベル経済セミナー「未来に向けた日越経済関係の新しい可能性」がハノイ市で盛大に開催されました。セミナーには、ファム・ミン・チン首相、グエン・チ・ズン計画投資大臣、山田滝雄ベトナム国駐箚特命全権大使をはじめとするベトナム及び日本両国の関係者約250名が参加しました。
チン首相のキーノート・スピーチでは、日本のODAがベトナムの社会経済の発展に貢献したことへの謝辞が述べられました。また、これまでの50年に及ぶ友好関係を礎に、GXやDX、科学技術やイノベーションへの協力に期待が寄せられました。田中理事長は第2部のスペシャル・プレゼンテーションで、これまでのJICAの協力を振り返りつつ、両国の次世代に繋げるより良い未来の創造に向け、国づくり、社会づくり、人づくりを通じ、両国が補完しあいながら地域の安定と発展に寄与したいと述べました。

また、田中理事長は、日越大学において「冷戦後の日本」と題して、約70名の学生や教職員(オンライン参加者含む)向けにJICAチェア特別講義を行いました。講義後、参加者から多くの質問が寄せられ、活発に意見交換がなされました。

(注)3月6日付で共産党書記局常務に就任(前共産党中央組織委員会委員長)