現在の場所は

株式会社ユーグレナ

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国・地域:
バングラデシュ 北部・西部地域

企業:
株式会社ユーグレナ(旧:株式会社雪国まいたけ)
ミドリムシ(学名:ユーグレナ)を中心とした微細藻類に関する研究開発及び生産管理、品質管理、販売等を展開しています。

事業概要:
グラミン財団と共同で、もやしの原材料となる高品質緑豆の栽培ノウハウをBOP層農家に指導。収穫した緑豆を他の作物より高い価格で農民から購入し、日本国内のもやしメーカー等に販売。

直面したリスク:

以下では、具体的な対応策をご紹介します。

BOP層の抱える課題

バングラデシュでは、労働人口の48%が農業に従事していますが、そのほとんどが貧困層に属しています。特に農業への依存率が高い北部及び西部地域は、付加価値の高い作物を栽培することができず、最貧地域となっていました。

企業活動を取り巻く環境・背景

日本のもやしは原料である緑豆を100%輸入し、そのほとんどを中国に頼っています。そのため、原料調達先を多様化することで価格上昇や不作等のリスクに対応するとともに、安全なもやしを求める消費者のニーズに応えることが求められていました。

ビジネスによる課題解決のアプローチ

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同社は緑豆の新たな原料生産地としてバングラデシュに着目しました。まず、国内の各地で試験栽培を実施し、緑豆の栽培に適した地域を選定。その後、現地スタッフと共に、農家に対する説明会を何度も開催しました。その中で、緑豆栽培事業に必要な技術指導も行い、栽培農家を地道に増やしていきました。

日本ではもやしとして食される緑豆も、バングラデシュでは豆を砕いてカレーとして調理されます。そのため当初は、緑豆の「品質」にこだわる栽培について、現地生産者からの理解が得られませんでした。そこで、まず日本品質の栽培技術を習得した「フィールドスーパーバイザー」を育成し、各フィールドスーパーバイザーが契約農家の指導や管理監督する仕組みを構築。それにより、緑豆の「品質」について理解を浸透させながら、栽培規模を拡大することを可能としました。

こうして栽培・収穫された緑豆は、従来の緑豆より高い価格で農家から買い取りを実施。当初はこの事業に積極的に関わるBOP層農家は少数でしたが、実際に所得向上を達成する農家が現われ始めるとその評判が広がり、徐々に参画する農家が拡大していきました。合弁会社立ち上げから4年後の2015年には、3,000を超える農家がこの事業に参加しています。
※本事例に記載のデータは2015年8月時点のものです。

BOPビジネスから期待される成果

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これまで低価格でしか栽培した緑豆を販売することができなかったBOP層農家は、この事業を通じて技術を向上させ、収穫量が拡大し、より高価格での販売が可能となり、所得向上を実現しています。

さらにこの事業では、緑豆収穫後に混ざるゴミや虫の除去、選別、現地での販売といった活動に現地の女性が積極的に関わっており、女性の社会参画の促進にも貢献しています。

こうした開発効果を現地にもたらすことで現地の人々との信頼関係が生まれ、緑豆の生産量は順調に増加。2015年度中に1,500トンの緑豆が収穫され、半分の750トンが日本へ輸出される予定です。これはスーパーで販売しているパックで500万食分に相当する量です。同社にとっては安定的な原料の確保が可能となり、もやし生産における課題であった中国からの輸入依存脱却、原料生産地の収入向上にもつながっています。

事例・参考情報

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