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モロッコで日本の水産品鮮度保持技術が注目を集める

群馬県の企業による実証実験が開始し、水産見本市で技術が紹介される

2017年より(株)MARS Company(群馬県高崎市)が「モロッコ国高度冷蔵保存技術導入による水産品の高度付加価値化にむけた普及・実証事業」を実施しています。目下モロッコ側の実施機関である国立海洋漁業研究所水産物技術開発センターで、同社製品の高度冷蔵装置「Kuraban」、雪状海水製氷装置「sea snow」を使った実証実験が実施されています。

モロッコは近くに豊富な漁場を抱えているものの、コールドチェーン(生鮮食品などを生産・輸送・消費の過程の間で途切れることなく低温に保つ物流方式)が未発達のため、水産物の高付加価値化が課題となっています。このような状況下、食材を冷凍せずに従来の冷蔵庫の3~10倍の鮮度保持を実現する「Kuraban」と、鮮魚の日持ちを大幅に向上させ輸送コストを低減する雪状氷「sea snow」に期待が高まっています。

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センターに設置された2台のKuraban

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sea snow

実証実験では、実際に水揚げされる水産物を長期保存し、鮮度評価、安全性評価等を科学的に実証し、その結果をもとに、今後の普及の方策をモロッコ政府と共に検討していきます。モロッコは慢性的な水不足に悩まされているため、海水を使って製氷できる「sea snow」の特徴にも高い関心が寄せられています。

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MARS Companyの佐藤専務取締役立ち合いのもと魚の鮮度を測定するセンターの研究員

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sea snowの氷(左)と通常の氷(右)で保存した魚の鮮度比較試験を行う研究員

また、先ごろ同国で開催された、アフリカ最大規模の水産展示会「Salon Halieutis」において、同国漁業省からの要請で、同社の大野代表取締役が日本企業として初めて講演を行い、その技術の独自性・優位性をアピールし、アフリカ各国の水産関係者から高い評価を得ました。

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展示会で動画を用いて自社の技術を紹介するMARS Companyの大野代表取締役

同社は将来的にモロッコを拠点に欧州、アフリカへの進出を計画しており、その一環としてこの度住友商事株式会社からの出資を受けることが決まりました。

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