SDGs達成に向けた開発協力を推進するため中南米各国の将来のキーパーソンとなりうる優秀な行政官や若手研究者等の高度人材の育成を2019年度からスタートしています。
日本留学での各専門分野における学位取得後も共同研究や学術的な交流、JICA事業へ参画等を通じたネットワークを築きながら、中南米各国のSDGs達成を目指して取り組んでいます。
中南米地域でJICAが重点分野としている「生産性の向上」「都市化への対応」「地球規模課題(防災、気候変動対策、環境保全」「格差是正」にフォーカスした人材育成により、更なる日本との友好な結びつきによる中南米地域の開発協力の促進へつながると期待しています。
また、JICAチェアを開講している中南米の各大学と連携した人的ネットワーク構築は、中南米での取り組みの特徴です。
SDGsグローバルリーダー 受け入れ対象エリアと中南米各国の受入留学生の人数
留学生受け入れ計画 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
中南米全域 | 25 | 30 | 30 | 30 | 30 | 145名 |
留学生の声
Sheena Samantha Suckooさん
出身:ジャマイカ
所属:文部省 Ministry of Education
留学先
鳴門教育大学大学院学校教育研究科(数学教育)
研究分野
ジャマイカにおける探究型学習指導方法による数学教育
応募しようと思った理由
SDGsグローバルリーダーコースでは様々な研修や能力開発を提供しているからです。グローバルレベルでの自分自身の知識や経験を豊かにしたいと思っていました。このコースに参加することで、まさにそのような学びや経験ができるプログラムだと思いました。このコースへの参加を通して、将来、私の国やより広い世界において、教育界に変革を起こし、そして社会経済開発へ貢献したいと思います。
留学を終えて
この経験は自国のジャマイカだけでなく世界の国々で、教育の分野に変化をもたらし、社会経済的発展に役立つと信じています。
ここで積み重ねた経験は、ジャマイカでの教育・学習プロセスに応用できる多くの分析力を磨くのに役立ちます。このコースに参加したことで、日本の学校制度について学び、教育に関わる様々な関係者との交流を通して幅広い専門知識などを得ました。このことは私自身の学びへ進歩をもたらし、学んだことの多くをジャマイカの教育制度やそれ以外の分野にも適用していけること感じています。
日本留学の思い出
日本の美しく独特な文化を友人たちと一緒に堪能し、大切な友情を築くことができました。このプログラムに参加できたことを嬉しく思っています。
Juan Diego ZAMUDIO PADILLAさん
出身:ペルー
所属:国立サン・マルコス大学
Universidad Nacional Mayor de San Marcos
留学先
広島大学国際協力研究科
研究分野
異常気象が経済に与える影響
応募しようと思った理由
私がこのプログラムに参加することで、グローバルな視野を広げ、学術的な学びを深めることにより世界中の人々や組織をサポートするスキルを学ぶことができると思ったからです。
留学を終えて
日本の発展は、過去数年間の経済成長と社会成長への貢献、そして将来への挑戦し続けた成果です。新しいアプローチ方法で政策評価し、効果的な分析をして提言する手法は私の国ペルーや世界中で役立つと思っています。
日本留学の思い出
日本での学生生活は素晴らしかったです。学術活動や地域活動に参加したりと私にとってとても良い経験でした。広島や東京にいる日本人と強い関係を築くことができました。私にとって家族は最も重要な宝物です。日本の素敵な家族、日本人の友人、そして多国籍の国際ネットワークを見つけることができました。
未来の留学生へ
この留学は文化を越え、違いを尊重し、あなたの人生を豊かにしてくれます。留学での経験や学びはその後もあなた自身や専門研究分野において高いレベルで生かすことの多い学びになるでしょう。
関連情報
SDGsグローバルリーダーコース紹介パンフレット
JICAチェア
海外のトップクラスの大学等を対象に、日本の開発経験を学ぶ「日本研究講座」の開設支援を行うプログラムです。中南米地域でも講座を開設する大学も増え、講座開設だけではなく「中南米各国の日本研究者同士や日本の研究者とのつながり」を構築しつつ、中南米地域全体での取り組みへと展開しています。
JICA開発大学院連携
- 日本の各大学にて常時2,000名のJICA留学生(修士/博士)の受入、SDGsグローバルリーダーコースを含む20余りのコースを設置
- JICAが実施する「日本理解・地域理解プログラム」と、受入大学が科目として実施する「各大学におけるプログラム」を通して、各コースの留学生が日本の知見・経験を学ぶ機会を提供
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