道産子ボランティアが見てきた開発途上国 室蘭編」をオンラインにて開催しました!

2020年12月7日

【画像】活動を終えて帰国した室蘭市出身のJICA海外協力隊による帰国報告会を11月29日(日)に開催しました。新型コロナウイルス感染拡大を受けて、急遽オンライン(ZOOM)での実施となりましたが、道外含め20名近い方にご参加いただき、充実した2時間となりました。

室蘭市出身の2名の隊員に報告いただきました

ブラジル料理を紹介する津田さん

モロッコで感じたことを話す佐藤さん

【津田 晴香さん(日系社会青年海外協力隊・ブラジル・日本語教育)】
津田さんからは、ブラジルの地理・文化・料理の紹介や日系社会における日本文化継承の難しさについてお話いただきました。ブラジルでも日本のアニメは大人気で、派遣前に先輩隊員から助言された「ナルト全巻読破」がブラジル人生徒とのコミュニケーションにとても役立ったなどエピソードを話していただきました。活動では、日本語学校にてブラジル人教師の育成や日本語文化の普及、学生の日本語能力の向上を行いました。

【佐藤 優香さん(青年海外協力隊・モロッコ・助産師)】
佐藤さんからは、モロッコの妊産婦の現状やイスラム圏ならではの断食などの文化についてもご紹介いただきました。活動では、母子学級や妊婦検診の質の向上、病院の環境改善などに取り組みました。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響により3月に帰国した際の苦しい胸のうちや、それを乗り越え「人種や国、宗教関係なく、目の前の女性と赤ちゃんに寄り添える助産師になること」を目標に今後に向けて活動を始められたことなど赤裸々にお話しいただきました。

体験談終了後にはとても多くの質問と感想をいただきました

質疑応答の時間には「今からどんな準備をしたらよいのか」「英語能力や資格はあった方がよいのか」「社会人経験があった方がいいのか」などとても多くのご質問いただきました。また、終了後の感想では「今後の進路の参考になった」「各国の活動がを知ることができて、ますます興味を持つようになった」「身近に派遣されている方がいらっしゃったので、目標を強く持つことができた」などとコメントをいただいています。

なお、2021年春募集については、世界規模での新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえ、2021年5月~6月に実施することになっています。JICA北海道では応募相談なども行っておりますので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

(文責:JICA北海道 市民参加協力課 土方綾)