2021年度教師国内研修が終了しました!

2022年2月22日

教師国内研修参加者6名、全員が対面することはできませんでしたが、半年間で繋がりを作ることができました。

JICA北海道では、2021年9月から2022年2月までの半年間、道内の教員を対象に「教師国内研修」を実施しました。
「教師国内研修」は、北海道内での様々な課題(多文化共生・地方創生・森林保全やふるさと教育等)に取り組む自治体へのフィールドワーク・インタビューを通して、参加者それぞれが『自分たちにとって身近なSDGs』を題材として教材づくりを行い、実践するというプログラムです。
教師国内研修初めての実施となった2021年度は、道央・道東・道北地域から6名の先生方にご参加いただき、アドバイザーの堀幸美先生(北海道開発教育ネットワーク[D-Net]代表/北広島市立大曲小学校教諭)と共に教材づくりに取り組みました。

北海道の持続可能な取り組みを取材!~教師国内研修プログラム~

下川町取材場所

うらほろスタイルさん、ありがとうございました!

2021年度教師国内研修では、下川町「循環型森林経営・環境教育」・東川町「多文化共生社会に向けた教育」・浦幌町「地域への愛着を育む教育」の3つの自治体にご協力をいただき、参加者それぞれが自分たちの地元に目を向けるヒントをいただきました。
3つの自治体への訪問・フィールドワークを目指して準備していましたが、残念ながら新型コロナウイルス感染拡大により、実際に現地を訪問することが叶わず、オンラインや動画(事前取材実施)・郵送での実物共有を通して、各地域の取り組みを学んでいただくスタイルとなりました。

<2021年度教師国内研修プログラム>
9月11日 第一回事前研修(オンライン) 
     JICA事業、国際理解教育概要、SDGs、研修概要について学ぶ
9月12日 第二回事前研修(オンライン)
     教材づくり・フィールドワークでの取材のポイントを学ぶ 
     東川町の取り組みを学ぶ、東川町日本語学校との交流会を実施
9月18日・19日(1泊2日)SDGsフィールドワーク
(フィールドワーク予定→緊急事態宣言によりオンラインへ変更) 
     下川町の取り組みに触れ、グループワークを通して学びを深める
     浦幌町の取り組みを学び、インタビューを行う
10月2日 第一回事後研修(オンライン) 
     オリジナルの教材・指導案検討会
12月4日 第二回事後研修(対面/オンライン) 
     オリジナルの教材・指導案の共有、模擬授業の実施 
2月5日 報告会(オンライン)

半年間の研修では、アドバイザーの堀幸美先生をはじめとする北海道開発教育ネットワーク(D-net)の皆様、下川町・NPO法人森の生活様、下川町教育コーディネーター本間様、東川町立日本語学校の皆様、東川町立東川小学校木村先生、浦幌町・うらほろスタイル様等、多くの方にご協力をいただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。

地域に根差した持続可能な教育とは?~教師国内研修実施報告会~

模擬授業では、参加者の皆さんに実際の授業を体験していただきました!

2月5日(土)には、「教師国内研修実施報告会」をオンラインで開催し、北海道内外から18名の方々にご参加いただき、教師国内研修に参加した6名の実践報告や模擬授業を通して「地域に根差した持続可能な教育とは」を考える時間となりました。

<教師国内研修実施報告会プログラム>
1 国内研修概要報告
  (北海道釧路北陽高等学校 竹本万亀教諭・工藤よしの教諭)
2 模擬授業「身近な地域におけるSDGs~割り箸から考える"地産地消"~」
 (北海道滝川西高等学校 齋藤千晶教諭)
3 授業者による自己評価とフィードバック
4 教材紹介①「持続可能な社会を目指した教材作り~地域連携の視点から~」
 (中標津町立中標津小学校 太田三菜美教諭)
5 教材紹介②「災害につよいまちづくり」
 (厚真町立厚南中学校 山本有紗教諭)
6 教材紹介③「SDGsを自分ごとにするための足がかり」
 (北海道興部高等学校 杉山拓哉教諭)
7 教材紹介④「美術×英語×SDGs 世界とつながる私たちの癒し空間」
 (北海道釧路北陽高等学校 竹本万亀教諭・ 工藤よしの教諭)
8 参加者グループワーク「感想や学びの共有」
9 アドバイザー総括「教師国内研修での授業づくりを通して」
 (教師国内研修アドバイザー 堀幸美教諭)

模擬授業では、オンラインではありましたがロールプレイのアクティビティを行い、参加者同士で「持続可能」について考えていきました。
参加者からは、「単純に知識として与えるだけでなく、その後の行動につながる工夫をこらす必要性を学びました」とか、「子どもたちが自分の住んでいる地域に対して思っていることを、どのように引き出すか、それぞれの先生が試行錯誤されて授業に取り組まれたことが分かりました。学んでいくうえで、必要な手立てや方法をたくさんの先生から学ばせていただきました」等の感想をいただき、参加者同士が深く学び合える時間となったのではないかと感じました。

2021年度教師国内研修の研修詳細や、各先生方が作成した指導案については、2022年6月頃発行予定の「2021年度教師国内研修実践報告書」にて公開いたします。
入手を希望される方は、下記までお気軽にご連絡ください。

【教師国内研修 事務局】
ほっかいどう地球ひろば(青年海外協力協会)
電話番号:011-866-1515
ファックス:011-866-1516
Eメール:hokkaido@joca.or.jp