江別市立江別第二小学校でベトナムの方々と児童たちとの交流プログラムを実施!

2022年4月14日

江別第二小学校で実施

2021年10月20日(水)、札幌に在住している3名のベトナム人が江別市立江別第二小学校を訪れ、6年生とクイズや日本の伝統的な遊びを通じて交流し、児童たちによる学習発表への講評や母国紹介などを行いました。JICA北海道では、2020年度より多文化共生社会推進の一環として、道内に在住している外国人を学校に派遣し、異文化交流を行う機会を提供しています。

歓迎会でおもてなし

ベトナムの主食は?

けん玉にチャレンジ!

ベトナムの方々を迎えるにあたり、江別第二小学校では体育館で歓迎会を催してくれました。3名がベトナム語と流暢な日本語で自己紹介を行った後、児童たちは先生が用意したベトナムに関するクイズに取り組みました。最初のクイズ「ベトナムの主食は何でしょう」は4択で、体育館の4箇所に設けられたAパスタ、Bパン、Cごはん、Dいものスペースに、それぞれ正解だと思った児童たちが集まります。答えは日本と同じ「ごはん」、Cに集まった児童たちは大喜びでした。クイズをするたびにベトナムの方々が説明をしてくださり、児童たちはベトナムの暮らしへの理解を深めることができました。

歓迎会の後半では、児童たちからベトナムの方々に日本の伝統的な遊び「けん玉」と「こま」の紹介がありました。3名とも初めての体験でなかなか上手くいきませんでしたが、児童たちの指導と応援のもと、一生懸命取り組む姿が印象的でした。

SDGs学習発表とベトナム国紹介で相互理解

児童による発表の様子

ベトナムはここ!

歓迎会終了後、ベトナムの方々と児童たちはクラス毎に分かれ、双方からプレゼンテーションを行いました。児童たちはこれまでの授業の中で学んできたSDGs(持続可能な開発のための目標)について調べ、学習の成果をグループ毎に発表し、ベトナムの方々から講評をいただきました。児童たちが世界の課題を我が事として捉え、今後どのように行動していくのかを発表する姿に、ベトナムの方々は微笑ましく感じながらも真剣に対応されていました。

クラス別交流の後半では、ベトナムの方々に自国の挨拶や料理、伝統的な衣装についてご紹介いただきました。参加者の一人フオンさんはアオザイ(ベトナムの民族衣装)を実際に着て参加してくれた他、スアンさんはベトナムの国旗を模したTシャツを着るなど、それぞれ雰囲気づくりにも気を配っていただき、児童たちはベトナムをより身近に感じてくれたことと思います。

お別れセレモニー

ベトナム学習コーナー

お別れの挨拶

廊下には、ベトナムの民族衣装が展示されてありました。こちらはJICA北海道で貸出を行っているもので、担当の先生が国旗やベトナム関連書籍と一緒に展示し、児童たちが見て触れて学ぶことができる事前学習コーナーになっていました。

最後に、多目的教室でお別れのセレモニーが催されました。児童代表による司会進行のもと、児童及びベトナムの方々からの感想発表や折り鶴で作った首飾りのプレゼント贈呈がありました。短い時間でしたが、ベトナムの方々、児童の皆さんともに意義深い交流になったのではと思います。
JICA北海道では、児童・生徒たちの異文化を尊重する精神を育むため、今後も外国の方との交流プログラムを実施していきます。Zoomなどオンラインツールでの実施も可能ですので、札幌から遠方の場合でもお気軽にお問合せください。