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【岩手県】陸前高田市役所表敬「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」に学んで海外活動へ(JICA海外協力隊グローカルプログラム第4期開始)

2022年10月26日

表敬訪問の様子

 国際協力機構(JICA)は、2022年10月3日(月)より、岩手県陸前高田市においてJICA海外協力隊グローカルプログラム(※)第4期を開始しました。
 今期活動開始にあたり、2名のJICA海外協力隊グローカルプログラム実習生が10月12日(水)に陸前高田市役所への表敬訪問を行いました。

陸前高田市 地域振興部 観光交流課を表敬訪問 

村上観光交流課長を囲んで

 JICA海外協力隊グローカルプログラム(GP)に参加する太田 裕子さん、飯田 卓也さん、及びJICA東北センター関係者が同市地域振興部観光交流課を表敬訪問しました。
 GPの活動を開始するにあたって、村上知幸陸前高田市観光交流課長より、東日本大震災からの復興「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」について、震災当時の様子、住居の高台移転、住民の生活の再建、生業の再生、復興を通して築かれたつながり、そして現在の当市のまちづくりの課題や展望について説明を頂きました。
 GPでは、市内でまちづくりや地域活性化に取組む団体や企業に受け入れを行っていただいており、復興の過程や行政の取組みを学んだ後、活動を開始しています。

JICA海外協力隊グローカルプログラム 陸前高田市での活動を開始 

左から、太田さん、ほんまる(株)の種坂さん

右から、飯田さん、SETの岡田さん

 第4期生である、ジョージアに料理隊員として派遣予定の太田 裕子さんは「陸前高田ほんまる(株)」で研修を行います。本企業は中心市街地の活性化に取組んでおり、賑わいを創出するイベントなどを運営しています。10~12月はまさに、様々なテーマでイベント目白押しの期間です。特に、地産地消や食育をテーマにしたイベントも計画されており、調理師でもある太田さんは、ご自身の経験を元にイベントへ参加すると共に、商店街の魅力の発信に取組む予定です。
 また、モンゴルに理学療法士隊員として派遣予定の飯田 卓也さんは「特定非営利活動法人 SET」で研修を行います。本法人は広田地区を中心に活動され、地域での生活や活動を通した、ひとづくりとまちづくりに取り組んでいます。多岐にわたる事業の中から、今回は特に地域内で経済を活性化させるコミュニティビジネスに関連した事業について、飯田さんは理学療法士の経験を生かしながら健康づくりなどの活動に取組む予定です。
 実習生は3か月間、各受入れ先での活動や生活を通して、まちづくりや地域の活性化の取組みについて学びながら、市民の方々と共に活動を行います。

(報告者:JICA東北 森谷/岩手デスク 菊池)

※「JICA海外協力隊グローカルプログラム」
本プログラムは、帰国後も日本国内の地域が抱える課題解決に取り組む意思を有するJICA海外協力隊が、地域の方々とともに、自治体等が実施する地方活性化や地方創生の取り組みを学び、海外での活動に活かしてもらうことを目的としています。訓練所での派遣前訓練開始前の期間(3か月間程度)に研修を行い、日本国内の地域活性化の取組みを知る事で、開発途上国での協力活動においても有益な実務経験や知見を得ることも期待されます。