【岩手県】「復興まちづくり・釜石オープンシティ戦略」に学んで海外活動へ(JICA海外協力隊グローカルプログラム第5期開始)

2023年2月1日

 国際協力機構(JICA)は、2023年1月9日より、岩手県釜石市においてJICA海外協力隊グローカルプログラム(※1)第5期を開始しました。
 今期活動開始にあたり、1名のJICA海外協力隊グローカルプログラム実習生が釜石市役所を訪問しました。

釜石市役所にてオリエンテーション   

オリエンテーションの様子

 釜石市のプログラムに参加する永井 淳子さん(派遣国:ベトナム、職種:観光)と共に、JICA関係者が釜石市役所を訪問、同市オープンシティ推進室より、「釜石市の震災からパートナーシップによるまちづくりについて」のオリエンテーションをしていただきました。オリエンテーションでは、「一人ひとりが学びあい 世界とつながり 未来を創る かまいし」を掲げた釜石市の「つながり」を活かした持続可能なまちづくりについて取組みが紹介されました。

JICA海外協力隊グローカルプログラム 釜石市での活動を開始 

永井 淳子さん

JICAは、2022年1月より、JICA海外協力隊を開発途上国に派遣する前の研修の一環として「JICA海外協力隊グローカルプログラム」(GP)を開始しました。今回は、その第5期生として、また、釜石市には7人目の実習生として、2023年1月~3月にかけて実習します。JICA東北 村上課長が実習生受入れに対し謝意を伝えました。第5期生永井さんは、観光隊員としてベトナムに派遣予定。観光分野での豊富な経験を活かし、魅力的な観光づくりに取り組む「(株)かまいしDMC」で実習を行います。永井さんは「GPを機に将来的に地方移住も考えたい、釜石でイベントや行事なども積極的に参加したい」と釜石実習への意気込みを述べました。「受け入れ先の(株)かまいしDMCは、釜石市における復興や地域のローカルベンチャーの推進事業の最前線。是非、多くを吸収していただき、帰国後も、つながり・定住人口としてご活躍いただきたい」と市役所の方々よりエールを頂きました。

(報告者:JICA東北 荒屋敷、菊池)

※1「JICA海外協力隊グローカルプログラム」
本プログラムは、帰国後も日本国内の地域が抱える課題解決に取り組む意思を有するJICA海外協力隊が、地域の方々とともに、自治体等が実施する地方活性化や地方創生の取り組みを学び、海外での活動に活かしてもらうことを目的としています。訓練所での派遣前訓練開始前の期間(3か月間程度)に研修を行い、日本国内の地域活性化の取組みを知る事で、開発途上国での協力活動においても有益な実務経験や知見を得ることも期待されます。