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【岩手県】陸前高田市長表敬「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」に学んで海外活動へ(JICA海外協力隊グローカルプログラム第3期開始)

2022年7月22日

 独立行政法人 国際協力機構(JICA)は、2022年7月4日(月)より、岩手県陸前高田市においてJICA海外協力隊グローカルプログラム(※)第3期を開始しました。
 今期活動開始にあたり、2名のJICA海外協力隊グローカルプログラム(GP)実習生が7月12日(火)に陸前高田市 戸羽太市長を表敬訪問しました。

陸前高田市 戸羽市長を表敬訪問 

表敬訪問の様子

 陸前高田市でのJICA海外協力隊グローカルプログラムに参加する山田 敬介さん、川野 矢恵さん、及び小林 雪治JICA東北センター所長をはじめとするJICA関係者が同市を訪問し、戸羽 太 陸前高田市長を表敬訪問しました。
 表敬訪問にあたり、小林所長は、継続的なGP実習生への温かい受入れに対して謝意を伝えると共に、「地域課題から学ばせてもらい、海外現場で役に立つ活動へ、貴市と共にJICA海外協力隊のグローカルプログラムを推進していきたいと考えています」と述べました。また、JICAが実施している海外からの研修員受け入れ事業や児童・生徒を対象とした教育関連事業の連携についても触れ、今後の協力についても推進をお願いしました。

JICA海外協力隊グローカルプログラム 陸前高田市での活動を開始  

左から、川野さん、山田さん、
小林所長

 JICAは、2022年1月より、JICA海外協力隊を開発途上国に派遣する前の研修の一環として「JICA海外協力隊グローカルプログラム」を開始しました。2022年1月~3月にかけては2名のGP第1期生が陸前高田で活動し、4月~6月までは第2期生3名、7月4日(月)より第3期生の2名が同市でGPを開始しています。
 第3期生としては、ウルグアイに空手道隊員として派遣予定の山田 敬介さんが「(一社)トナリノ」で、エジプトに小学校教育隊員として派遣予定の川野 矢恵さんが「特定非営利活動法人 陸前高田まちづくり協働センター」で、それぞれ研修を行います。
 山田さんは、「30 歳を過ぎてから少林寺拳法の鍛錬を行い人生の生き方を学んできました。GPでの活動は開始して間もないが自分自身の勉強にもなっている。よそ者の視点から地域に貢献できることをしていきたいです」、川野さんは、「出身地の大阪と陸前高田との文化の違いはあまりないのかもしれませんが、GPで自身の生活の場から離れたところで経験を積むことにより、今後の海外での生活や日本との違いにも慣れていくという経験ができたらと考えています。また、陸前高田に来てみて感じていることは、人の温かさや、地域のことが好きな方ばかりだということ。自然環境も素晴らしく、それらの良さも発信していきたいです」と、抱負を述べました。
 実習生はこれからの3か月間、各団体での活動や生活を通して、まちづくりや地域の活性化の取組みについて学ばせてもらうために市民の方々と共に活動を行います。

※「JICA海外協力隊グローカルプログラム」
本プログラムは、帰国後も日本国内の地域が抱える課題解決に取り組む意思を有するJICA海外協力隊が、地域の方々とともに、自治体等が実施する地方活性化や地方創生の取り組みを学び、海外での活動に活かしてもらうことを目的としています。訓練所での派遣前訓練開始前の期間(3か月間程度)に研修を行い、日本国内の地域活性化の取組みを知る事で、開発途上国での協力活動においても有益な実務経験や知見を得ることも期待されます。

(報告者:JICA東北 森谷/岩手デスク 菊池)